斉藤愛璃、福嶋晃子、森田理香子が首位タイ発進
◇国内女子◇CAT Ladies 初日◇大箱根CC(神奈川)◇6687ヤード(パー73)
箱根を舞台とした真夏の戦いが開幕。今季2勝目を狙う斉藤愛璃が初日4アンダーの「69」をマークし、福嶋晃子、森田理香子と並び首位タイでスタートを切った。1打差の4位タイに山村彩恵と茂木宏美が続いている。
前週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝を飾った吉田弓美子が2アンダーとして大江香織、笠りつ子のほか全美貞、イ・ボミ(ともに韓国)らと並び6位タイと上々の滑り出しを見せた。
横峯さくらは1オーバーの40位タイ、ディフェンディングチャンピオンの有村智恵は3オーバーの64位タイと出遅れた。
<斉藤愛璃「また優勝したいと思いました」>
先週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で優勝を飾った“最も身近な先輩”吉田弓美子の後を追うように、斉藤愛璃がロケットスタートを切った。今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」でツアー初優勝を飾った斉藤。この日の「69」というスコアはまさに「ダイキン-」2日目に出した「64」以来の60台。インタビュールームに入ってきて早々、「久しぶりですね・・・」と笑顔が弾けた。
この日アウトから藤本麻子、金田久美子と同組で9時12分にティオフ。1番(パー5)ではアプローチを30cmに寄せてバーディ発進としたが、4番では3mのパーパットを外してボギーとしてしまう。気持ちを切り替え、5番(パー3)では7mの上りラインをしっかり読み切ってバーディ。続く7番でも再びバーディを奪い、前半を1アンダーで折り返した。「前半は少しリズムが悪くなっていたことに気づいて修正しました」と、後半は3バーディ、ノーボギーのトータル4アンダー、首位でホールアウトした。「今日のバーディは、(ボールが)ついている位置が良かった。今週はキャディにコーチがついてくれているので、相談しながら、決ったところに打てていけた」とバーディ量産を振り返った。
ここ数戦、連続の予選落ちという結果にも「(予選落ちも)ひとつひとつは身になっている」と話す斉藤。それでも自分に足りなかったものを、同じ年の木戸愛、先輩の吉田弓美子の優勝によって思い出した。それは「上(位)を見て戦うこと」。斉藤は目の前の予選突破、早く追いつきたいという焦燥感から大切なことを忘れていたことを反省した。「また優勝したいと思いました。今週はその気持ちを強く持って臨んでいる」ことを、この好成績で示した。「明日も自分らしく、メリハリのあるゴルフで攻めていきたい」。斉藤を2勝目へと導く光の筋は、箱根の霧中に差しはじめるか。