初日は濃霧のためサスペンデッド
◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント初日◇東名CC(静岡県)6520ヤード(パー72)
前日から降り続いた雨が残り、強風にも見舞われる悪天候の中で開幕した大会初日。濃霧のため午前10時25分に一時中断。26分後に再開したが、再び午後0時25分に競技中断となり、そのまま16時30分にサスペンデッドが決まった。
24選手がスタートできていないが、9ホールを終えて3アンダーとした大和笑莉奈が暫定でトップ。1打差に福嶋浩子、穴井詩、飯島茜、浅間生江、楊涛麗(中国)が続いている。昨年大会を制した有村智恵は横峯さくらと同組で、出だしの1番ホールだけ消化。ともにバーディを奪った。
<復帰戦の大山志保は「楽しみは明日に」>
早朝からコースを覆った霧が、選手たちのプレーを妨げた。標高の低いインコースでのラウンドは可能だったものの、序盤に打ち上げのコースが続くアウトコースは、視界不良。ティグラウンドから、グリーンどころかフェアウェイすら見渡せないホールが続き、進行が滞った。結局、誰一人ホールアウトできないまま、正午過ぎに2度目の中断。その後も霧は晴れる様子も無く時間だけが過ぎていった。
既にスタートした選手たちのスコアを取り消し、大会初日を中止として、2日目に全選手が改めてティオフするプランもあったが、大会の競技委員を務めるLPGAの入江由香理事は「天候が明日も良くない。気温と雨量の予報が類似していて、今日の状態が明日も続く可能性がある。大会自体の成立(全選手が27ホールを消化)が危うくなることを加味した上での決断です」と順延に至った経緯を説明。まずは正規の54ホール競技での実施を目指しながら、14日(土)の2日目は午前6時30分に、第1ラウンドの未消化分を再開。終了後、組み換えを行わず第2ラウンドに入る。
左肩痛から復帰し、今大会が2012年の初戦となった大山志保はこの日、ティオフできず心待ちにしていたスタートはお預けに。「ティグラウンドに立つことができなかったのは残念。明日に楽しみは取っておきます」と話した。それでも仲間たちから「お帰り」「待ってたよ」と声をかけられ、そのたびに喜びを噛み締めていた。