服部真夕が単独首位で最終日へ! 藤田が急浮上
◇国内女子◇富士通レディース 2日目◇東急セブンハンドレッドC(千葉)◇6,635ヤード(パー72)◇曇り◇ギャラリー数:2104人
最高風速12m/sを超える強風の影響もあって全体的に伸び悩んだ中、初日の混戦模様から一歩抜け出したのは、首位タイからスタートした服部真夕。この日イーブンにまとめ、通算6アンダーで単独首位に浮上した。
通算5アンダーの2位タイには、この日4つ伸ばして21位タイから急浮上した藤田幸希、木村敏美、向山唯、大会連覇を狙うアン・ソンジュ(韓国)。通算4アンダーの6位タイに、青山加織、井芹美保子、首位タイから陥落した上原彩子が続く。古閑美保は通算1アンダーの17位タイ、横峯さくらは通算イーブンパーの26位タイで決勝ラウンドに進んだ。
<服部真夕は予言通りの耐えるゴルフ>
初日はバーディ合戦の中で6アンダーをマークした服部は「明日は天気が良くないみたいなので、耐えるゴルフをしたい」と話していたが、服部の予想を上回る耐えるゴルフを強いられた。その要因はドライバーショットの不安定さ。ティショットでフェアウェイを捉えたのが3回だけ、ラフからのショットとアプローチ、そしてパッティングで耐えた服部が、1バーディ、1ボギーで6アンダーを維持し、単独首位で最終日を迎える。
<4バーディの藤田幸希が2位タイに浮上>
2006年のツアー初優勝を含め、悪天候時で力を発揮する藤田幸希が、4バーディ、ノーボギーのラウンドで通算5アンダー2位タイに浮上してきた。アイアンショットが冴えた藤田は「風は吹いているのはしょうがないので、風に逆らわずに乗せるイメージでいきました」と、強風もしっかりと攻略。「右手を負傷しているため、リズム感を大事に強振しないことを心がけました」と、気負わずにゴルフができたことが奏功し最終日、最終組の座を掴んだ。
<連覇を狙うアンも苦戦!1打差2位タイで最終日へ>
初日に5アンダーをマークし、大会連覇に向けてスコアを伸ばす勢いだったアン・ソンジュだったが、この日は風に翻弄されて、本来のゴルフができなかった。3番でバーディを先行させたが、5番、6番で連続ボギー。7番パー5では3打目をピン1mにつけたが、バーディパットが決まらず流れを引き戻せない。後半も1バーディ、1ボギーと伸び悩んで2位タイ。最終日は再びバーディ合戦が予想されるが、アンは2日目のフラストレーションを吐き出して爆発するのだろうか。