雷雲をかいくぐり、永野とクロンパが首位で最終日へ
◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメント 3日目◇グランディ那須白河(福島県)◇6,961ヤード(パー72)
雷雲接近による中断の影響で持ち越された第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、連日の雷雲中断を強いられながらも、薄暮の中で全選手がホールアウト。通算15アンダーでともにツアー未勝利の永野竜太郎とタンヤゴーン・クロンパ(タイ)が首位で並んだ。
49選手がホールアウトできず迎えた3日目は6時40分に第2ラウンドが再開され、10時から予選突破した68選手により決勝ラウンドがスタート。ところが、この日も雷雲が接近し、最終組が17ホール目に入った16時17分に中断を余儀なくされた。18時5分に再開。最終組でプレーした永野とクロンパは、ともに中断明けの17番から2連続バーディを奪って後続を引き離し、薄暮の中でホールアウトした。
永野は181センチの大型選手として期待されてきたシード2年目の26歳。念願の初勝利へまた一歩前進した。それでも連日ビッグスコアが出る展開とあって「優勝ラインは全然分からない。自分としては最低でも60台で回らないと」と手綱は緩めようとしなかった。
首位と3打差の通算12アンダー3位には、小平智、矢野東、太田直己、木下稜介の4選手。10番から5連続バーディで飛び出した太田は、後半にも4バーディを重ねてノーボギーの「63」を出し33位から急浮上した。上位6選手中、優勝経験があるのは矢野と小平のみ。他の4人はツアー初優勝を見据えて最終日を迎える。
さらに、小田孔明、片岡大育、河野祐輝、西裕一郎の4選手が10アンダー7位タイで続いている。10アンダーの暫定首位タイで3日目を迎えた岩田寛はこの日スコアを1つ落として通算9アンダー11位タイに後退。ビッグスコアも飛び出すコースで、最終日の巻き返しにかける。