ジャンボと片山が8アンダー62を叩きだし好スタート!
国内男子ツアーもいよいよ最終戦。2002年シーズンの締めくくりとして行われる「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が、東京よみうりカントリークラブで開幕した。この大会は今シーズンの賞金ランキング上位者しか出場できないのだが、初の賞金王に輝いた谷口徹が欠場。さらに、国内賞金だけで2位の佐藤信人、3位のディーン・ウィルソンも米国ツアーのQスクール挑戦のため不在と、少し寂しい大会となってしまった。
ランキングで最も上位は、2年前のこの大会で2年連続賞金王を確定させた片山晋呉。その片山が初日から見せてくれた。8バーディ、ノーボギーの62。初日から首位に立った。
「パターが入りましたね。2パットは2回だけ」。この日の片山は面白いようにパッティングが決まっていた。前半は8番まで全て1パット、7番では10メートル近かったが、早くもこの日5つめのバーディを奪った。後半も好調のパターは続き、傾斜のきつい18番パー3も1パットでしのいだ。
「パッティングは、かなり練習の仕方を変えて、それが良くて。スライスとかフックのラインばっかりやっていたんですが、ほとんど今は真っ直ぐしかやらないんです。人に相談したら、真っ直ぐな上りだけの練習を薦められて・・・。あと、新しいボールは、ビックリするくらい飛びますね。これだったら、ちょっとやれるんじゃないかな!?というのが出てきたんで・・・大きいですよね」
片山と肩を並べて、この日の主役になったのはジャンボ尾崎だった。バーディスタートの直後にボギーを叩いたが、距離のない5番パー5でチップインイーグルを奪った。このイーグルで勢いのついたジャンボは、その後6つのバーディを奪って8アンダー首位でホールアウトした。終盤の17、18番で連続バーディフィニッシュという派手なフィニッシュは、2日目以降につなげられるか。
首位と2打差の6アンダー3位には韓国の金鐘徳、5アンダーには先週の「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」でツアー2勝目を挙げ、2週連続優勝を狙うデビッド・スメイルと、昨年この大会を制した宮本勝昌が並んでいる。宮本は1年ぶりの優勝を狙っている。