2002年 ダンロップフェニックストーナメント

タイガーチャージはまだか!? 横尾要が13アンダーで首位キープ

2002/11/23 18:00
後半にしっかりスコアをまとめ首位をキープした横尾要

国内男子ツアー「ダンロップフェニックスオープン」の3日目は朝から快晴となり、気温はなんと18度。ポロシャツ1枚でも問題ないほど暖かかった。そして試合の方は、上位選手が見せ場をつくり、ギャラリーの歓声がゴルフ場に響いた。

首位は13アンダーまで伸ばした横尾要。スタートからパーのオンパレードだったが、11番でボギーが先行。しかし、続く12番ですぐにバーディを奪い返し、14番でもバーディを奪った。途中、追い上げてきたダレン・クラークに追いつかれる場面もあったが、最終18番でもバーディを奪い再び単独首位でホールアウトした。

この日のベストスコアをマークしたのは、初日単独首位に立ったクラークだった。2日目には1オーバーで2位に後退してしまったが、みごとに蘇ってきた。5番パー4で、セカンドショットを直接カップインさせイーグル。そして、最終18番でもイーグルを奪う派手なゴルフでスコアを伸ばした。

蘇ったと言えば、10アンダー3位につけているゾー・モウもその1人。7アンダー2位タイからスタートしたモウは、スタートでボギーを叩くと2番もボギー。さらに3番ではダブルボギーとなり、3アンダーまで後退。最終組で1人取り残されてしまうかと思われた。しかし、4、5、7番でバーディを奪い6アンダーまで挽回し、終盤には15番ホールから4連続バーディでフィニッシュ。驚異的なバーディラッシュで最終日も最終組に入ることになった。

ドライバーとパットに苦しんだタイガー・ウッズ

さて、注目のタイガー・ウッズだが、7、8番で連続バーディを奪いエンジンがかかりそうになったが、10番で3パットのボギー。12番でバーディを奪うが、14番で再びボギーという内容。最終18番パー5はきっちりバーディを奪い5アンダー。10位まで上がってきたが、首位の横尾とは依然8ストローク。最終日にどこまで巻き返せるのか注目だ。

「ショットは悪くないが、とにかくパットが決まらない。何が悪いという訳ではなくカップに嫌われるシーンが多かった。今日一番悪かったのは10番のミスパット。真っ直ぐに打てず打ち出してしまった。明日は前半のパットにかかっている。もちろん、まだ自分にもチャンスは残っていると思う」

明日最終日はトップスタートが8時20分、最終組は10時10分の予定。横尾が逃げ切れるか、クラークなど実力ある招待選手がスコアを伸ばしてくるか見どころは豊富だ。

コースの正面玄関には、選手や報道陣をホテルや練習場まで送迎するシャトルバスが待機している。
スタートから3ホールで4打落としたゾー・モウ。終盤の4連続バーディで再び上位に浮上してきた。
16番でグリーンを狙うジャスティン・ローズ。横尾を追い上げていたが、後半スコアを落として5位。
バンカーに入ってもご安心。このホールも2オンでパー。明日もこの調子で伸ばせるか注目だ。
やっぱりこの男には葉巻が似合う。2つのイーグルで横尾に1打差まで迫り、最終日の逆転を狙う。
タイガーは蜘蛛が苦手!? コースのことを聞かれると、大きな蜘蛛が気になったと笑いながら言う。
久々登場デビッド・デュバル。昨日まで奪えなかったパー5をすべてバーディにして5位浮上。
2日目終了後、2位タイに浮上したセルヒオ・ガルシアは、家族や友人とテニスをして楽しんだ。
スタート前の練習グリーン。入り口には多くのファンがサインをもらうチャンスを伺っている。
ショットは安定してきたタイガー。だが相変わらずパットが決まらず苦しいラウンドが続く。
12番で3つ目のバーディを奪い、追い上げモードになったが13番はアンラッキーな結果になる。
17番パー3での宮本勝昌。グリーンを大きくオーバーし、ダブルボギーを叩いてしまった。
スタート前に江連コーチにパッティングのチェックを受ける片山晋呉。この日は2打後退してしまった。
こんにちは、ってお辞儀じゃありません。バンカー方向に行ったボールを心配そうに見るクラーク。

2002年 ダンロップフェニックストーナメント