勝負どころの強さが光る、久保谷健一が2週連続でプレーオフを制した
2002/05/26 18:00
国内男子ツアー「マンシングウェアオープンKSBカップ」最終日は前日までの風が変わり、試合展開も一変した。11アンダーの単独首位でスタートしたD.ウィルソンが崩れると、2位の久保谷も5番ホールでトリプルボギー。優勝争いは思わぬ大混戦になってしまった。
上位陣が伸び悩む中、5アンダー7位からスタートしたT.ハミルトン、福沢義光、金鍾徳 らがスコアを伸ばしてきた。そしてハミルトンと福沢が11アンダーで上がり、最終組を待った。
5番でつまずいた久保谷はその後スコアを戻し、最終18番パー5でセカンドショットをピン手前3メートルにナイスオン。慎重にイーグルパットを決めプレーオフに食い込んだ。
プレーオフは2ホール目でバーディを奪えなかった福沢が脱落し4ホール目に入った。ティショットは互いにバンカーに入れたが、久保谷は2打目でグリーン手前に運び、ハミルトンのボールはアゴに近く出すだけだった。5打でグリーンに乗せたハミルトンに対し、久保谷は4打でカップイン、2週連続優勝を決めた。
「もう本当にプレーオフだけで1年分の体力を使い果たしてますね。もう来週が怖いです。今日プレーオフ中もお腹痛くなって、緊張なのか、疲れているのか、もうどっちでもいいから早く決めてっていう感じでした」
先週優勝している余裕なのか、対するハミルトンは98年ぶりツアー8勝目を狙ったが、決めるべきところで決められずあせりが生じたようだ。
2週連続優勝を決めた久保谷は、賞金ランキング首位、そして、7月に行われる全英オープンの出場資格も確実になった。