平塚が首位発進! 17歳アマ伊藤は7位、石川57位
◇国内男子◇ANAオープン 初日◇札幌GC 輪厚C(北海道)◇7063ヤード(パー72)
混戦の上位争いを一歩リードしたのは、7バーディを量産して「65」で回った平塚哲二。名門・輪厚をノーボギーで攻略し、2位に1打差ながら7アンダー単独首位と絶好のスタートを切った。
6アンダーの単独2位にリャン・ウェンチョン(中国)。5アンダー3位タイに、上井邦浩、韓国のキム・ヒョンソン、イ・キョンフン、H.T.キム。4アンダーの7位タイに、昨年大会で優勝争いを演じた17歳でアマチュアの伊藤誠道(杉並学院高校2年)ほか、歴代優勝者の池田勇太、細川和彦、近藤共弘、4シーズンぶりの勝利を狙う片山晋呉ら11人が続いている。
前年覇者のカート・バーンズ(オーストラリア)は2アンダーの38位タイ。ホストプロとして出場の石川遼は1アンダーの57位タイ。国内ツアー2年ぶりの参戦となる今田竜二は、2オーバーの105位タイと大きく出遅れた。
<ショット不調も・・・平塚哲二が首位発進>
開幕前の降雨の影響により、ボールが止まりやすいグリーンの状態がキープされて迎えた初日。アグレッシブなプレーを見せた選手たちがバーディを重ね、いきなりスコアの伸ばし合いが展開された。その混戦をかき分け、リーダーズボードを軽快に駆け上がったのは平塚哲二。正午前にティオフし、午後のプレーがメインとなったが、7バーディを稼いで今季自己ベストの「65」でトップに立った。
ショットの出来については「ボロボロ。ごまかしながらやっている」と言う。今季は年明け早々、アジアンツアーを中心とした海外で6試合連続の予選落ちを喫しながらも「状態は悪くない。いつか良くなってくるはず」と、復調を信じて練習を重ねていた。しかし、7月上旬の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」出場直前、左首の頚椎捻挫を発症。約1か月、まともに練習ができなかった。
9月に入ってようやく本格的な調整を再開したが、好感触はつかめないまま。そこで「基本に帰ろうかな」とショートゲームの練習に傾倒した。この日は4番で10メートル、13番では15メートルを沈めるバーディも。「アプローチやパットを続けていると、ショットも打ちすぎないので良くなってきた」と効果は多方面でも徐々に表れてきた。
今季はまだ賞金ランキング60位。ツアー6勝の鉄人が、周囲を納得させるには、ビッグトーナメントが並ぶシーズン後半戦での巻き返しが期待される。