遅咲きのルーキー、佐藤祐樹が単独首位発進!遼は36位
◇国内男子◇TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙 初日◇涼仙ゴルフ倶楽部(三重県)◇7169ヤード(パー72)
激しいバーディ合戦で幕を開けた大会初日、31歳の佐藤祐樹が1イーグル、8バーディ、1ボギーの「63」をマークして通算9アンダーで単独首位スタートを切った。1打差の2位タイにはチャワリット・プラポール(タイ)と横田真一、H.W.リュー(韓国)の3人がつけている。
7アンダーの5位タイに池田勇太、小田孔明、上井邦浩、矢野東ら8人。大会初出場の石川遼は6バーディ、2ボギーの「68」で4アンダーとし藤本佳則らと並び36位タイで発進した。
主催者推薦で初のレギュラーツアーに参戦した元プロ野球選手のアマチュア、桑田真澄は9オーバーの135位タイ、立浪和義は12オーバーの137位で初日を終えている。
<坂田塾では古閑美保と同期 佐藤が生まれくる息子のためにも頑張る>
午前スタート組が相次いで好スコアをマークする中、佐藤祐樹は自己ベストの6アンダー超えを狙って11時40分にスタートした。3番で5mのバーディパットを沈めると、5番、8番と再び5mのバーディパットを沈めた。11番パー5でグリーン周りのミスからボギーをたたくが「63」をマーク。自己ベストを大幅に更新する好スコアは、得意のパッティングが生み出したが、普段以上に気合いの入る理由もほかにあった。
昨年2月に結婚し、朱加夫人は熊本の自宅で応援している。そして10月3日には第一子(男児)が誕生する予定。「やっぱり、気合いが入りますよね。自分は実質今季がツアーデビューなので、賞金を稼がないとだめだし、来季のシードを確保しないと家族を養えないですから」。2004年にプロ転向を果たした佐藤だが、レギュラーツアー出場は10年が最初で昨年まで3試合しか出場していなかった。
それでも今季は昨年末のクオリファイで32位に入りツアー出場資格をつかんだ。熊本県出身で女子プロゴルファーを数多く輩出している坂田塾では、古閑美保らと第一期正として練習を重ねてきた。「古閑は結婚式には出てくれましたし、たまに連絡はしますよ。後輩の井芹美保子にはトレーナーさんを紹介してもらって、今は体幹を鍛えています」。
趣味は筋トレ。愛妻の食事から遠ざかって外食が続いているため「ちょっとたるんでしまいました」とお腹をさするが、鍛え抜かれた体躯でドライバー飛距離も300ヤード近くに及ぶ。「バーディ合戦は好き」という佐藤が2日目以降もスコアを伸ばすか注目したい。