2011年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント

高山が今季2勝目! ベ・サンムンの賞金王戴冠が確定

2011/11/27 14:19
今季「東建ホームメイトカップ」に続き、2勝目をマークした高山忠洋

◇国内男子◇カシオワールドオープンゴルフトーナメント最終日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7,280ヤード(パー72)

この日も序盤から、首位を走る高山忠洋と1打差を追う宮里優作のデッドヒートが繰り広げられた。高山が首位を守ってハーフターンを迎えると、13番で宮里がバーディを奪って並んだ。しかし17番(パー4)を宮里がボギーとすると、続く18番(パー5)、ともに2打目をグリーンまで運んでイーグルチャンスを迎えた。宮里がこれを外してバーディで通算13アンダーの単独2位フィニッシュ。高山はきっちりとイーグルを奪って逃げ切り、通算15アンダーで優勝を飾った。高山は今季「東建ホームメイトカップ」に続く2勝目となる。

通算10アンダーの単独3位には上田諭尉、通算8アンダーの4位タイには薗田峻輔冨山聡、上井邦浩の3選手、通算7アンダーの7位タイには尾崎直道藤田寛之小田孔明白佳和の4選手が並んだ。

石川遼は最終日、6バーディ、2ボギーと猛チャージをかけるも、通算6アンダーの11位タイでフィニッシュ。次週の今季最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を残して、2011年の賞金王は韓国のべ・サンムンに確定した。

マッチレースに敗れ、悲願の初優勝を逃した宮里優作は「残念だけれど、楽しかった」

高山忠洋が今季2勝目!賞金ランク2位で最終戦へ>
戦いの行方はともに最終組で回った高山、宮里のマッチレースとなった。スタート時と同じく高山が1打のリードを保ったまま、両者ともにスコアを1つずつ伸ばして後半に突入。しかし宮里は13番で3メートルのバーディパットを決めて追いつきながらも、17番でラフからの第2打でグリーンをオーバーさせてボギーとし、またしても一歩後退。そして迎えた最終18番(パー5)、高山はフェアウェイから残り263ヤードの第2打を3番ウッドでピン右1メートルにつけるスーパーショット。最後は見事なイーグルで締めくくり、力を見せつけて宮里を振り切った。

「呪縛から開放された気分。ショットの調子は良くなくて、不安のほうが大きかった」。しかし4日間連続アンダーパーをマークし、ツアー通算5勝目。自身初の同一シーズン複数優勝も達成し、賞金ランクは2位に浮上した。2003年から持病の手首痛に苦しめられ、キャリアの中で何度も戦線離脱を経験。2009年に専属トレーナーをつけた際には「腱が劣化して切れる恐れがある」と、練習を禁止されたこともある。試行錯誤を繰り返し、選手生命との危機と常に隣り合わせで戦ってきた33歳。年間獲得賞金も1億円の大台に届く位置で、最終戦に歩を進める。

<2年連続で韓国勢が賞金王の座に>
次週の今季最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を残して、ベ・サンムンの初の賞金王戴冠が確定した。ランキング2位に浮上した高山と、べの獲得賞金の差は約5350万円。次週の優勝賞金は4000万円のため、逆転の可能性が消滅した。今季3勝をマークしたべは、「コカ・コーラ東海クラシック」を制した10月以降、賞金レースを快走。来季の米国ツアーのシード権をかけた予選会出場のため、今大会と次週を欠場する中での、余裕の逃げ切りだった。1973年のツアー制施行後、外国人選手で賞金王の座についたのは、87年のデビッド・イシイ(米国)、昨年のキム・キョンテ(韓国)に次ぐ3人目となる。

ベ・サンムン(日本ゴルフツアー機構を通じてコメント)
「2011年の賞金王になることができ、うれしく思うと同時に、大変光栄ですし、身が引き締まる思いです。今年は自分にとって、本当に完璧な一年でした。すごく気持ちが良い1年を過ごすことができました。開幕からゴルフの調子がとてもよく、自分でも“もうすぐ勝つことができる”と言い聞かせながらシーズン序盤戦を戦っていました。

私はいま、USPGAツアーのQスクールファイナルに出場するため、アメリカに来ていますが、日本ツアーのことがとても気になって、毎日インターネットでトーナメントの成績をチェックしています。

今年は1年を通して運も良かったと感じています。特に日本のファンの皆さんには、温かな声援を送っていただき、自分の大きな力になりました。とても充実した一年を送ることができたのも、ジャパンゴルフツアーに関わるすべての皆さんのおかげだと感じています。本当にどうもありがとうございました」

さすがは力あるよねぇ。今日は67でラウンド。単独3位フィニッシュ。
昨日に引き続き、今日も本当に自分を見失わない素晴らしいゴルフでした。4位タイフィニッシュ。一気に賞金ランキング49位で初シードです。
前半は優勝争いに絡みそうな勢いでしたが・・・。4位タイフィニッシュ。
予選ラウンドで青木さんと、そして今日は直道さんと・・・。初優勝には手が届かなかったけど、今週は色んな意味で収穫があったんじゃないかと思います。また来年に期待ですね。
来年はもっと日本ツアーで顔が見たいですね。
パターがもう少し入ってればチャンスあったんですけどねぇ。残念。
最終組の中で争いに付いて行けませんでした。スコアを崩し11位タイフィニッシュ。賞金ランキングも78位とシード権獲得ならず。
あれ?いつからパターが黒いシャフト?まさかカーボン?ステップが付いてるようにも見えるから、スチールを塗っただけかな?
賞金王を奪回できず・・・。
賞金王の道は断たれたけど、来週最後の試合で今年の1勝目、そして節目の通算10勝目を目指して欲しいです。
3年ぶりのシード権復帰です。おめでとう!
スタートホールでティショットを大きく右に曲げてこの表情。かなり緊張していたようです。しかしスコアを4つ伸ばし21位タイフィニッシュ。2年ぶりにシード権復活です。
日本オープンでの活躍が大きかったですね。賞金ランキング66位で初シードです。
こちらも賞金ランキング58位で初シードです。安定した予選通過と、ツアー選手権での活躍が躍進のカギになりました。
4番バーディゲットでガッツポーズ!この日初めての単独首位に。
前半から一歩も譲らない2人。
とにかく今日も笑顔を絶やさなかった優作。精神面も以前とは全く変わってます。心理学を学ぶキャディの杉澤さんの存在も大きいですね。
出ました!杉澤さんのブロックサイン!もちろんサインは「送りバント」です。
シーソーゲームは後半戦へ。
11番Par3のサンドセーブは見応えありました。
12番ティショット。この写真撮ってて完全にOBに行ったと思いました。でもボールはフェアウェイから少し入ったラフ。しかもバーディです。
入れる!
入れ返す!とにかく一歩も引かないマッチレース!
13番セカンドショット。このバンカーショットはすごかった!
高山も決め切れず。
17番ホール、ここまでオールスクエア!って感じで、もう完全にマッチプレーを見ているかのようでした。
最後はイーグルでトドメを刺しました。
闘い切った感じで笑顔で引き揚げて来ましたが、やはり一瞬悔しい表情も。今回は残念だったけど、これまでの優勝争いとは明らかに違う優作を見せられたんじゃないかと思います。ランキング22位で来週の日本シリーズにも出場できるようになったので、もう一度このチャンスを生かして欲しいですね。
「呪縛から開放された気分です」と第一声のコメントでしたが、この表情に表れてますね。優勝おめでとう!1億円越え目指して来週もがんばって!

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