野仲が単独首位浮上!遼が4打差で最終日へ
◇国内男子ツアー第21戦◇マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント3日目◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫)◇7,217ヤード(パー72)◇晴れ◇ギャラリー数8074
5アンダーの11位タイからスタートした野仲茂が8バーディ、ノーボギーの「64」をマークし通算13アンダーとして単独首位に浮上した。
3打差の通算10アンダー2位タイに松村道央、J.B.パク(韓国)、河野晃一郎がつけた。そしてトップから4打差の通算9アンダー5位タイに石川遼、藤田寛之、小田孔明、高山忠洋と実力者が並んだ。
2008年大会でプロ転向後初勝利を飾った石川は、4アンダーの16位タイから出ると後半インで5ストローク伸ばす猛チャージ。結局「67」として、今季初勝利の圏内に食い込んで最終日を迎える。
<石川遼が首位と4打差で最終日を迎える>
前半は2バーディ、2ボギーと静かなゴルフをした石川が、後半に5つのバーディを量産した。「前後半でスイングを変えたりとかはないですが、後半の方がスコアを伸ばしやすいので」と、初日から話していた通りの展開で、順位を一気に上げてきた。15番パー5はグリーン手前の花道からのアプローチがカップの淵に止まってタップインバーディ。最終18番は2オンに成功し、イーグルパットを外してのバーディ。気持ちよくスコアを伸ばし、最終日に4打差からの逆転優勝を狙う。
<パッティングが面白いように決まった野仲茂>
8バーディ、ノーボギーの「64」をマークして通算13アンダー、2位に3打差の単独首位に浮上したのは、ツアー2勝目を狙う野仲茂。今季は3試合連続予選落ちなど不調続きだったが、突然の好スコアに自身も「たまたまです」と謙遜しっぱなし。「今日は不思議なぐらいパットが良かったですね。でも、いつ元の状態に戻るかわかりませんが・・・」と話す野仲。首位で最終日を迎えるのは昨年ツアー初優勝を果たした「関西オープン」以来となる。
<9番で1ペナを受けた松村が首位と3打差2位タイ>
通算11アンダー単独2位でホールアウト、と思われた松村道央が、アテスト(スコア提出)の際に競技委員から1打罰の宣告を受けた。9番で3打目のアプローチの際に、アドレスに入る前だったがボールが動き、その原因を松村自身が作ったということでのことだった。「しょうがないですね」と話す松村だが、続く10番、11番でドライバーショットをミスし、結果的には9番から3連続ボギーとなった。しかし、以前首位とは3打差の2位タイ、最終日は気を取り直して逆転を狙う。