36ホールでの決着が決定!諸藤将次が暫定単独首位!
山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」。大会初日から台風12号による大雨に襲われ、コースコンディションの不良により1日(木)が中止、2日(金)に開始された第1ラウンドも半分の選手がスタートできず、3日(金)にようやく第1ラウンドが完了した。大会は競技成立となる36ホールでの争いとなることが決定。同日夕には最終ラウンドとなる第2ラウンドが開始され、日没サスペンデッドとなった。
暫定順位ながら単独首位に立っているのは、翌4日(日)に18ホールを残している4アンダーの諸藤将次。2打差の2アンダー暫定2位には星野英正がつけた。1アンダーの3位タイには市原弘大、室田淳、ブラッド・ケネディ(オーストラリア)の3選手。大会史上初の3連覇を狙う石川遼はイーブンパーの6位タイグループから逆転を狙う。
<諸藤将次が2イーグルで暫定単独首位に浮上!>
ツアー初勝利を狙う諸藤が、持ち前の飛距離を存分に生かしてトップに躍り出た。前日の未消化分である後半アウト9ホールをプレー。3番、6番のパー5でいずれも2オンに成功し、イーグルを2つ奪った。ドライバーショットは300ヤードを軽く超え、3番ウッドですら平均280ヤードのビッグドライブを持つツアー屈指の長距離砲。「優勝?今日は意識しなかったですけど、バック9に入ったら分からない」と照れ笑いを浮かべる26歳は、勢いを保てるか。
<3打差の暫定3位タイには初優勝を狙う市原功大>
前日までに第1ラウンドを11ホール消化し、1オーバーだった市原。この日は残りの7ホールをプレーし、16、17番でバーディを奪取。最終18番も5メートルのパーパットを沈めて上位で最終日を迎えることになった。アジアンツアーと国内ツアーを掛け持ち、タイ、シンガポール、マレーシアなどでの試合では、スコールによる中断は慣れたもの。「1日、30ホールを戦うことはよくあること」と話す。変則日程となった大会で、悲願のツアー初優勝を狙う。
<3連覇を狙う石川遼は4打差を追う>
大会史上初の3連覇がかかる石川遼は、この日第1ラウンドの未消化分9ホールをプレーした。1オーバーからスタートしたが、7番(パー3)でバーディを奪ってイーブンパー。夕方に開始された第2ラウンドは、1番でのティショット直前にサスペンデッドとなり、4日(日)の最終日は18ホールを戦う。富士桜CCを知り尽くした19歳は「このコースは最後の3ホールまで分からない。アウトは我慢して、インで伸ばしたい。(首位と)4打差、5打差あっても最後まで諦めるつもりはない」と大逆転を誓ってコースを後にした。