2006年 日本オープンゴルフ選手権競技

P.シーハンが逃げ切って優勝を飾る!片山晋呉は崩れて5位タイ

2006/10/15 18:00
安定したゴルフで2位に3打差をつけ優勝を飾ったポール・シーハン

埼玉県にある霞ヶ関カンツリー倶楽部西コースで行なわれている、国内男子ツアー第22戦「日本オープンゴルフ選手権競技」の最終日。単独首位からスタートしたポール・シーハン(オーストラリア)がそのまま逃げ切り、通算7アンダーで、日本ツアー今季初優勝を飾っている。

連覇を狙う片山晋呉と共に最終組を周ったシーハン。片山がいきなり連続ボギーと苦しい展開でのスタートになったのに対し、シーハンはパーを続け、4番でバーディを奪取。差を広げていった。その後も片山は5番から連続バーディを奪って巻き返すも、勢いに乗り切れず8番で再びボギー。その差は縮まることなく、シーハンがそのまま逃げ切り、通算7アンダーでビッグタイトルを手にした。

優勝争いを演じた片山は、結局この日4つスコアを落として、通算2アンダーの5位タイでフィニッシュ。変わって単独2位には矢野東が通算4アンダー。続く3位タイには、宮本勝昌谷口拓也が通算3アンダーとした。

一方ベテラン勢では中嶋常幸が通算6オーバーの38位タイ、尾崎将司は通算7オーバーの41位タイに終わっている。また注目された、高校生のアマチュア片岡大育は通算8オーバーの44位タイとして、ローアマは韓国生まれでオーストラリア国籍のウォン・ジョン・リーが獲得した。

注目選手では、高校生のアマチュア片岡大育が、スコアを2つ落とし通算イーブンパーの20位タイへ後退。ベテランの尾崎将司中嶋常幸はスコアこそ伸ばせなかったものの、4オーバーで49位タイへ浮上。ところが青木功は、大きく崩れ通算14オーバーの112位タイで予選落ちを喫している。

最終18番ホールアウト後、共に戦った健闘をねぎらい握手をするP.シーハンと片山晋呉
最終ホール、ボギーとしたものの2位以下に3打差をつけ勝利を掴んだポール・シーハン。キャディと喜びを分かち合う
気温22度、秋晴れとなった最終日の霞ヶ関カンツリー倶楽部。クラブハウス前には各協会の旗が舞っていた
朝一番、トップスタートの今野康晴は、たった一人でのラウンドとなった。一人のラウンドにもマーカーやスコアボードが付く
「さーて、今日はどこ狙っちゃおうかな~」マイペースにスコアカードとコースガイドに見入る中嶋常幸
10時30分、最終組がスタートする1時間30分前にも関わらず、1番ホール周辺には多くのギャラリーが群がっている
クラブヘッドを体に最も近い位置を通すためにグリップエンドが地面を向いたままダウンスイングに入っているのはS.K.ホ
「なんで入ってくれないの!!」決めたいパットを外し思わず天を仰ぐ片山晋呉。今日は短いパットに苦労していた
「行け~!もっと行け~」歯を食いしばり、ボールに気合を届けようと鬼のような形相で見つめる谷口拓也
「いや~しなりは良いんだけど・・・今日はダメだな~ボウズかなー!?」渋い顔して竿じゃなくてドライバーを握るジャンボ尾崎
ティショットをフェアウェイ左の木に当てたポール・シーハン。3メートルのパーパットを決め、渾身のガッツポーズ
4オーバー49位で予選を通過した宮本勝昌。3日目、そして最終日もスコアを伸ばし通算3アンダーで3位タイに食い込んだ
今大会、台風の目となった岩田寛。試合中に目を瞑って集中力を高めようとするなど、落ち着いた雰囲気も持っている
ティショットを左サイドに打ってしまった片山晋呉。「木に当たるなよ!」と心配そうに行方を追う
グリーンをオーバーしギャラリーに取り囲まれた矢野東。注目されればされるほど力を発揮するのだろうか!?
多少ラフに入れても確実にグリーンを捕らえる。ステディなゴルフで日本オープンを制したポール・シーハン
このシルエットは誰でしょう?テンガロンハットの形で分かりますね。3日目同様苦しいゴルフを強いられた片山晋呉です
ローアマは韓国生まれオーストラリア国籍のウォン・ジョン・リー。ということで今年のタイトルはオーストラリア勢が独占!

2006年 日本オープンゴルフ選手権競技