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名手・片岡尚之が使う生産終了パター スペアは仲間がメルカリで

開幕3戦目「中日クラウンズ」で惜敗の2位に終わった片岡尚之はツアー屈指のパットの名手だ。プロ初年度で初優勝を飾った2020―21年シーズンの平均パット部門で1位。直近2年はいずれも2位と高いレベルをキープしている。

愛用パターはオデッセイの「ホワイトホット 2ボールブレード」。発売は2003年。約20年のあいだにホワイトホットインサートも、2ボール型も、進化系が多数リリースされたが、いまだにこの初代を手放す様子がない。

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“浮気”をしたのは昨年の2試合だけ。「あまり良くなかった時期に、練習中に桂川有人に借りたのを(オデッセイに)お願いして使ってみました。でも2試合使って『もうイイかな』って」。2位に入った9月の「フジサンケイクラシック」、翌週の「シンハン ドンヘ オープン」で投入してすぐに戻した。

出会いは「(東北福祉)大学2年か3年のときだったと思う」。ジュニア時代から、クラブはコレと決めたものを長く使うタイプ。それまで5年以上使っていた同じホワイトホットのマレット型「#5」のフェースインサートが、経年劣化ではがれてしまった。「どうしよう、どうしようと思っていた」ところ、実家で見つけたのが父の2ボール。「しばらく(父が)使っていなかったので『ちょっと持って行っていい?』と」引っ張り出して…今に至る。

同じパターを使うパッティング巧者として名高いのが43歳の岩田寛だ。実に20年愛用。「寛さんは僕がジュニアで見ていた頃からずっと使っている。先駆者ですよね。僕もコレがなくなったらちょっと困る。だからたまに、代わりになるパターを発掘しようとはしているんです」と片岡もいつか来るスイッチのときのため、別モデルを時折テスト。最近は「Ai-ONE TRI-BEAM」の2ボール型もバッグに忍ばせている。

ただし、破損による“別れの時”が訪れるのはまだ先になりそうだ。実は同じホワイトホットのスペアを2本持っている。ひとつはオデッセイの担当者にもらったもの。もうひとつは「池村寛世が買ってくれた」同モデルだという。

池村が片岡にプレゼントしたのは昨年のこと。フリマアプリのメルカリで、約1万2000円でゲットして手渡したという。「状態も良かったんです。あいつはアレがなくなったら“終わっちゃう”んで、『買っとくよ』って(笑)」と親切心で購入した。あらゆるメーカーから支給されるトップ選手が、生産終了モデルを探し求めてネットオークションやフリマサイトを漁るのも珍しくなくなった昨今。週末のゴルフで使うクラブを探しているそこのアナタ、画面の向こうのライバルはツアープロかもしれない。(編集部・桂川洋一)

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