世界の強豪が、8人の日本勢が「全英」に新たな歴史を刻む
海外メジャー第3戦「全英オープン」が7月17日(木)から20日(日)まで4日間に渡り、イングランドにあるロイヤルバークデールで開催される。今年で137回を数え、ゴルフ界で最古の歴史を誇る今大会。例年、舞うような強風が吹き荒れるリンクスコースが舞台に選ばれ、最後まで予測不能なドラマを演出する。
昨年大会も、最後の最後まで目の離せない熱戦が演じられた。セルヒオ・ガルシア(スペイン)が2位に3打差をつけて最終日へ。待望の初メジャータイトル獲得かと思われたが、通算7アンダーで並んでホールアウトしたパドレイグ・ハリントン(アイルランド)とのプレーオフに突入。3ホールをパーで分け合い、迎えた4ホール目でバーディを奪ったハリントンがメジャー初勝利を飾った。
過去3度の優勝を誇り、メジャー第2戦「全米オープン」で歴史的な一戦を制したタイガー・ウッズは、膝の再手術を受けたためにメジャー戦では初となる欠場。変わって、今大会で最も高い注目を浴びているプレーヤーはガルシアだ。昨年大会の惜敗は、今大会に向けて高いモチベーションを継続させているはず。準メジャーと称される「ザ・プレーヤーズ」を制すなど、昨年のリベンジを果たす準備は整っている。また、ディフェンディングチャンピオンのハリントン、「全英」初勝利を狙うフィル・ミケルソン、イングランドの若きホープ、ジャスティン・ローズら実力者たちが覇権を争う。
そして期待の日本勢は、今季の米国PGAツアーで初勝利を挙げた今田竜二、2006年大会で5位タイに入った谷原秀人のほか、谷口徹、矢野東、松村道央、塚田好宣、岩田寛、甲斐慎太郎の8人が出場する。飛距離のアドバンテージだけではスコアが伸ばせないコースセッティングなだけに、日本勢が活躍するチャンスは十分にある。
【主な出場選手】
P.ミケルソン、S.ガルシア、P.ハリントン、J.フューリック、A.スコット、E.エルス、J.ローズ、今田竜二、谷口徹、谷原秀人、矢野東、松村道央、塚田好宣、岩田寛、甲斐慎太郎