2017年 マスターズ

松山英樹がメジャー獲り再挑戦 池田勇太&谷原秀人も進化してオーガスタへ

2017/04/03 14:33
昨年は、ダニー・ウィレットがメジャー初優勝した(David Cannon/Getty Images)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)

2017年のメジャー初戦「マスターズ」は4月6日(木)、今年もジョージア州のオーガスタナショナルGCで開幕する。1934年に始まったゴルフの祭典は81回目の開催。世界最高のゴルフショーが、世界中の人々を魅了する。

悲劇か、喜劇か。前年は連覇を狙ったジョーダン・スピースが主役の座を張った。初日から単独首位を走って迎えた最終日、アーメンコーナーの12番(パー3)で2度グリーン手前のクリークに入れて7打を記録し、突如後退した。混とんとした戦況から突き抜けたのは、3打差の5位から出たダニー・ウィレット(イングランド)。「67」をマークして、通算5アンダーで、メジャー初制覇を遂げた。

リベンジを期すスピースの前に立ちはだかるのが、2月に世界ランキング1位の座に初めてついたダスティン・ジョンソンだ。昨年の「全米オープン」王者は、2月の「ジェネシスオープン」で今季初勝利を挙げ、その後の世界選手権シリーズを2連勝。好調を維持して、メジャー2勝目を狙う。

6度目の出場となる松山英樹は2015年大会で5位。16年は首位に2打差の3位から出た最終日に「73」で回り、イーブンパーの7位に終わった。昨年秋から破竹の勢いで勝利を重ね、2月「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で今季2勝目。世界ランキング4位。日本勢初のメジャー制覇への機は熟した。

松山と米ツアーのフェデックスカップポイントレースで激しく争うジャスティン・トーマスも初優勝を狙う若い力。ジェイソン・デイ(オーストラリア)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、リッキー・ファウラーも状態を整えている。ロリー・マキロイ(北アイルランド)は今年もキャリアグランドスラムのかかるティオフを待つ。

日本勢は松山の他、昨年日本ツアー賞金王に輝いた池田勇太が前年度末の世界ランキングで50位以内(33位)を確保して2010年以来7年ぶり3回目の出場を果たした。谷原秀人も、3月末の「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」で4位に入る快進撃を見せ、本戦2週前に50位以内(48位)に滑り込み、07年以来10年ぶりにオーガスタに舞い戻った。

プロゴルフの祖であるアーノルド・パーマーが昨年死去してから初めて行われるマスターズ。故障を抱えるタイガー・ウッズの復帰は見送られ、2年連続の欠場が決まった。

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