またしてもニューフェイス登場。J.ベアードが27アンダーで初優勝
米国男子ツアー「ビュイックチャレンジ」は、最終日なっても予想通りのバーディ合戦が繰り広げられた。そして、優勝を飾ったのは今週も初優勝者だった。
24歳、昨シーズンBUY.COMツアーで賞金ランキング8位に入り、レギュラーツアーの出場資格を得たジョナサン・ベアードが、最終日に63をマークして通算27アンダーまで伸ばし、5位からの逆転優勝を飾った。
ベアードは初日67から始まり、66、65ストロークと、日を追うごとにスコアを伸ばし、最終日には63という理想的な展開を見せた。最終日のベアードは、前半にバーディを3つ奪い、11番パー5ではイーグル。さらに、バーディを3つ続けて単独首位に浮上した。ここで守りに入ることなどなく攻めつづけ、15番パー5でも再びイーグルを奪った。16番パー3ではボギーを叩いてしまったが、それまでのスコアを維持してホールアウトした。
優勝したベアードを最後まで追っていたのは、デビッド・トムズだった。首位に1打差の19アンダー3位からすターとしたトムズは、1イーグル、6バーディに1ボギーと7ストローク伸ばす申し分ないゴルフをした。しかし、勢いのあるベアードを僅か1打差で捕まえることができなかった。
最終日、スコアを伸ばしギャラリーの声援にこたえたのは、世界ナンバー2のフィル・ミケルソン。14アンダー11位からスタートし、2番から3連続バーディを奪い、後半も11番イーグルに始まり4バーディ。優勝したベアードと同じく9ストローク伸ばして23アンダーの単独3位となった。
約1ヵ月ぶりのツアー復帰になるが、ショットは安定感を増し、新しくバッグに入れたパターも調子が良い。この4日間でボギーが2つとダブルボギーが1つだけ。次週のツアー選手権では、タイガーとの一騎打ちが見られるかも知れない。
いよいよ、ツアーも残すところあと1週。今週までの賞金ランキング上位30名がツアー選手権に出場し、それ以外の選手はサザンファームビューローが待っている。シード権争いも最後の勝負になるが、日本の横尾要はチャンスをモノにできるだろうか。