スタートで躓いたが冷静だった、R.グーセンの米ツアー2勝目
米国男子ツアー「ベルサウス クラシック」は、南アフリカのR.グーセンが、逃げ切って優勝を果たした。昨年6月に行われた全米オープンで、M.ブルックスとのプレーオフを制し一躍世界中に名を馳せたグーセンだが、米ツアーはこれがまだ2勝目になる。
3日目に14アンダーで単独首位に立ったグーセンと、2日目に首位タイに浮上したP.ミケルソンの差は2ストロークで最終日を迎えた。スタートホールでグーセンのボギーに対し、ミケルソンがバーディを奪い13アンダーで並んだ。そして、2番パー3でもグーセンはダブルボギーを叩きミケルソンの2打リードに変わった。
しかし、4番パー5で事態は一変した。これまで3日間バーディすら奪うことのできなかったグーセンがイーグルを奪い息を吹き返すと、逆にリーダーに立ったミケルソンは痛恨のボギーで形勢が逆転してしまった。
このホールを機に展開は一方的になった。ミケルソンは8、14番でもボギーを叩き10アンダーまで後退。グーセンはバーディを重ね16アンダーまで伸ばした。最終18番ではティショット、セカンドをアイアンで刻むグーセンらしいゲーム運びで確実にパーをセーブし優勝を決めた。
ミケルソンは12アンダーで最終18番に入り、ティショットでフェアウェイをキープすると、お約束!? 果敢にもセカンドで2オンを狙った。しかし結果は、湧き上がるギャラリーよりも打った自分が一番がっかり、打った瞬間にクラブを離しボールは池をめがけて一直線。結局11アンダー単独3位で終わった。
単独2位に入ったのはスウェーデンのJ.パーネビックだった。初日6アンダー3位につけていたパーネビックは、2日目の前半チップインイーグルでスタートし、8番パー3ではホールインワンを出すなど6ストローク伸ばした。だが、後半は別人のようなゴルフで3ストローク落とすと、3日目も6つのボギーで5アンダー20位まで後退してしまった。
しかし、最終日は6バーディ、1ボギー、さらには難しい最終18番ではイーグルを奪う猛チャージで12アンダーまで伸ばしてきた。
今週、日本からは田中秀道が唯一の参戦、4試合ぶりの予選通過を果たした。予選ラウンドを7アンダーと好調なゴルフを見せていた田中だが、3日目は2オーバー、そして最終日も1オーバーとスコアを伸ばすことができず、通算4アンダーで20位。再来週以降の活躍に期待がかかる。
さて、これでいよいよ今シーズン最初のメジャー「マスターズ」を迎えるのだが、今シーズンあまり調子の上げっていないT.ウッズを中心にトッププレーヤーがどんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。生まれ変わったオーガスタをどう攻めてくるか、日本勢の上位進出はあるのか、乞うご期待。