静かにスコアを伸ばすR.グーセンが14アンダーで単独首位
米国男子ツアー「ベルサウス クラシック」は次週のマスターズを睨むトッププレーヤーが上位に上がってきた。予選ラウンドを終えて首位に立ったのは、2000年この大会で優勝したP.ミケルソン。
昨年8月からツアーを離れていたミケルソンは、今シーズンに入り自身の初戦「ボブ・ホープ クラシック」で優勝したのだが、その後は2試合連続で予選落ちになるなど本調子ではなかった。しかし、さすがはミケルソン、相性のいい試合ではあるが、マスターズ直前にいいプレーを続けていた。
スタートの1番でバーディを奪い、前半は3ストローク伸ばし14アンダーで単独首位に立った。後半は12番パー4で1オンに成功したのだが、4パットを叩くなど精彩を欠いた。結局この日1つしか伸ばせず、12アンダー2位となった。後半の伸び悩みは不安材料だが、最終日ミケルソンのアグレッシブなプレーが見られるだろうか。
そして首位に立ったのは昨年の全米オープンを制したR.グーセンだった。10アンダー3位からスタートしたグーセンは、2番パー3でボギーを叩いたが、その後はバーディを積み重ねた。14番までに7つのバーディで16アンダーまで伸ばしてきた。ミケルソン同様終盤に2つのボギーでスコアを落としたが、14アンダー単独首位で最終日を迎えることになった。
グーセンは昨年の全米オープン以来、米ツアーでの優勝はないのだが、欧州ツアーでは昨シーズンの賞金王になり、永久シードも獲得した。ミケルソンのようなアグレッシブなゴルフとは対象的に正確なショットで安定感は抜群。明日最終日の2人の戦いが楽しみになってきた。
日本の田中秀道は、4試合ぶりに予選を通過し12位と好位置につけていた。しかし、前半でスコアを2つ落とし、16番でもボギー、最終18番でようやくバーディを奪ったが、通算5アンダーで20位に後退してしまった。
田中と一緒にラウンドしたのは、2000年WGCアメックス選手権で優勝したM.ウィア。最終組でラウンドした2人の対決はウィアが伸ばし、田中が崩れる展開だった。そしてこの日も田中はスコアを落とし、ウィアは10アンダー3位タイまで浮上している。