2003年 AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ

D.ラブIIIが、T.レーマン、M.ウィアを振り切って2年ぶりV

2003/02/10 09:00

米国男子ツアー第5戦「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」最終日。2年前のこの大会で優勝を挙げて以来、優勝から遠ざかっていたデービス・ラブIIIが、最終18番ホールでバーディを奪い通算14アンダーで優勝を果たした。

最終日を10アンダーの単独首位でスタートしたラブだが、2、3番で連続ボギーを叩いてしまった。この時点で同じ最終組でラウンドし、2週連続優勝を狙うマイク・ウィアに並ばれてしまった。しかし、ラブはすぐに調子を取り戻し8番から3連続バーディを奪い、さらに12、13番でも連続バーディ。2位に2打差をつけ14アンダーまで伸ばした。

中盤以降スコアを伸ばせず苦しむウィアに変わってラブに急接近したのは、ベテランのトム・レーマンだった。ラブが2年ぶりの優勝を狙うなら、こちらレーマンは3年ぶりの優勝のチャンスだった。

17番パー3でレーマンが、この日7つ目のバーディを奪い13アンダーに伸ばすと、首位を行くラブは16番でボギーを叩き並んでしまった。続く17番でもピンチを迎えたラブだが、パーパットはカップのふちで止まりそうなボールが、傾斜によってコロリとカップに収まった。中盤、グリーンを大きくオーバーしたボールが、カメラマンに当たってグリーンに戻ってくるなど、ラッキーな場面もあり、この日のラブは運も良かった。

そして、勝負どころの最終18番パー5。2オンできなかったレーマンだが、3打目でピン手前2メートルにつけた。先に14アンダーでフィニッシュしたかったが、バーディパットは無情にもカップの左をすり抜けていった。

対するラブは2オンに成功し、ピン手前5メートルにつけるイーグルチャンスを迎えた。この距離を確実に2パットのバーディで上がり、2年ぶりのツアー15勝目を記録した。前回は最終日の大逆転優勝だったが、今回は最終日を首位でスタートし、接戦を制しての優勝。今度こそ完全復活となるのか。

来週はビュイックインビテーショナルが行われる。いよいよタイガーの登場か!?エントリーは取り消されておらず、出場の可能性が高まっている。日本勢も丸山茂樹が3週間ぶりに出場し、今野康晴谷口徹もスポット参戦の予定だ。今週は1人も決勝に残れなかったので、来週は1人でも多くの勇姿を見たいものだ。

2003年 AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ