E.エルスがA.バデリーを振り切り、開幕から2週連続優勝!!
ハワイ州オアフ島のワイアレエカントリークラブで開催された、米国男子ツアーの開幕第2戦「ソニーオープンinハワイ」。南アフリカのアーニー・エルスが、オーストラリアのアーロン・バデリーをプレーオフで下し、開幕から2週連続優勝を達成した。最終18番でバデリーがバーディを奪い、両者16アンダーでホールアウト。プレーオフの2ホール目、10番ホールでエルスが15メートル級のバーディパットを決めて決着をつけた。
首位のバデリーに2打差の単独2位でスタートしたエルスは、10番ホールまでに3ストローク伸ばし単独首位に立った。後半のエルスは、先週同様無理をしない堅実なゴルフでスコアをまとめていた。決着をつけたプレーオフ2ホール目には、ティショットをフェアウェイ左サイドに曲げ、セカンドショットもピンそばにつけることができなかったが、集中力は切れなかった。開幕から2試合連続での優勝は、1989年にスティーブ・ジョーンズが達成して以来2人目の快挙。早くもシーズン2勝目、左ひざ治療のためタイガー・ウッズが出遅れていることもあり、賞金王争いが面白くなりそうだ。
一方、敗れはしたが、メジャーチャンピオンのエルスを相手に、互角に闘ったバデリー。実は今シーズンから米ツアーに参戦するルーキーなのだ。これまでスポットでの参戦はあるが、昨年リノタホオープンで出した44位がこれまでの最高だった。とはいえ、地元オーストラリアでは、1999年に18歳のアマチュアでオーストラリアオープンに優勝し、翌19歳の時にはプロに転向して連覇を達成している。現在21歳、今後の活躍が期待される。
単独3位には、丸山茂樹と同じ組でラウンドした14アンダーのクリス・ディマルコ。丸山はスコアを1つ伸ばし、10アンダー7位タイで終了した。出だし2番でボギーが先行したが、8、9番で連続バーディを奪い10アンダーへ。しかし、後半11番パー3、13番でもボギーを叩いてしまった。その直後、14番でバーディを奪い、最終18番パー5ではセカンドショットもドライバーで2オンに成功。長いイーグルパットは決まらなかったが、難なくバーディを奪った。
その他の日本勢は、今野康晴が3ストローク伸ばし6アンダー27位と健闘した。田中秀道は3日目の後半から訴えていた背筋痛の影響もあり、スコアを4つ落として3オーバー70位。プロデビュー戦でいきなり決勝ラウンドに進出した宮里優作は4オーバー72位。3日目に最下位まで後退した貞方章男は、最終日に2ストローク伸ばし6オーバー74で終了している。