J.フューリックが単独首位! 石川は41位タイ発進
◇世界ゴルフ選手権◇WGCブリヂストンインビテーショナル 初日◇ファイヤーストーンCC (オハイオ州)◇7,400ヤード(パー70)
ジム・フューリックが1イーグル、7バーディ、2ボギーの「63」をマーク。2位に2打差をつける7アンダー単独首位に立ち、頭1つ抜け出して初日のトーナメントリーダーに立った。
5アンダーの単独2位は、4連続を含む6バーディ、1ボギーの「65」で回ったリー・スラッテリー(イングランド)。4アンダーの3位タイには、バッバ・ワトソン、ベン・クレイン、ラファエル・カブレラベロー(スペイン)、サイモン・ダイソン、ルーク・ドナルド(ともにイングランド)、ジョン・センデン(オーストラリア)の6人が集団を形成している。
タイガー・ウッズとロリー・マキロイ(北アイルランド)はイーブンパーの31位タイ。石川遼は、前年大会覇者のアダム・スコット(オーストラリア)らと並び1オーバーの41位タイ。谷口徹は2オーバーの51位タイ、武藤俊憲と藤本佳則は3オーバーの60位タイで初日を終えている。
<J.フューリック、前週の予選落ちから首位発進>
パー70設定ではPGAツアーで最長の7400ヤードのモンスターコース。初日、一流選手たちの中では飛距離で劣るフューリックが、見事にそれを制圧した。前半インで4つスコアを伸ばして折り返すと、後半2番(パー5)では2オンに成功し、8メートルを沈めてイーグルを奪取。「63」ストロークは自身のベストスコアに1打、コースレコードには2打及ばなかったが、午後スタートで猛然とリーダーズボードを駆け上がった。
5月に42歳となった今季は勝利こそ無いものの、上々の戦いぶりを見せてきた。春先の「トランジションズ選手権」で、プレーオフで敗れて2位。最終日に逆転負けした「全米オープン」を含め2試合で4位に入った。だがここ4試合は「ずっとボールを打つ感触、ショートゲーム、パットのボールの回転もずっといい感触だった」と話しながらも、2度の予選落ちと、2度の34位タイと好成績を残せていなかった。「スコアよりも調子はずっと良い感じだったんだけど」。
しかし前週の「RBCカナディアンオープン」で予選落ちを喫した直後、フロリダの自宅に帰り、突然できた“休暇”に家族とともに時間を過ごしてリラックス。「何が悪いのか、頭の中を整理する必要があったんだと思う」と気持ちを切り替え、そしてこの初日にいきなり好結果につなげて見せた。
同大会は2001年に2位、その他にもトップ10入りが6度と相性は悪くない。WGCのビッグタイトルをかけた舞台で、2シーズンぶりとなる待望の1勝を狙う。