2012年 トランジションズ選手権

J.ダフナーが首位浮上!石川&今田は無念の予選落ち

2012/03/17 08:41
伸び悩んだP.ハリントンをとらえたJ.ダフナー。トーナメントリーダーで決勝ラウンドに入る

◇米国男子◇トランジションズ選手権 2日目◇イニスブルック リゾート(フロリダ州)◇7,340ヤード(パー71)

初日にコースレコードとなる10アンダー「61」をマークしたパドレイグ・ハリントンが、スコアを2つ落として通算8アンダーの2位タイに後退。代わって首位に浮上したのは、この日5バーディを奪ったジェイソン・ダフナーだった。予選2日間5ストロークずつ伸ばし通算10アンダーとしている。

ハリントンと並び2位タイにはウィルアム・マガートが並び、通算7アンダー4位タイには韓国のベ・サンムン、世界ランキング1位奪回を狙うルーク・ドナルド(イングランド)など5人が並ぶ混戦状態となってきた。

初日2オーバー109位タイと出遅れた石川遼は、3バーディを奪うもボギーが4つとスコアを1つ落としてしまい通算3オーバー。3オーバー120位タイスタートの今田竜二もスコアを2つ落として通算5オーバー、日本勢2人は予選で姿を消すことになった。

<大混戦!J.ダフナーは初勝利のチャンス>
初日「61」のコースレコードをマークしたハリントンが“急停車”し、一気に混戦模様を呈した。同選手が「73」とスコアを2つ落として陥落した一方で、単独首位に立ったのが2日連続で「66」をマークしたダフナー。「ストレスの無いラウンドで、ショットにすごく満足している」。今田竜二のよき友人としても知られる34歳が、全選手中唯一の2日間ノーボギーラウンドで、ツアー初優勝へ最高のポジションでトーナメントを折り返した。

初日のハリントンの驚愕スコアにも「とんでもないロースコアが出た翌日は、次の日に同じようにいいスコアをマークするのは難しいもの」と淡々と自分のプレーに集中。ダフナーはキャリアの中で2位が3度。昨年の「全米プロゴルフ選手権」ではプレーオフでキーガン・ブラッドリーに敗れ、涙を呑んだが、機は熟したと言っていいはずだ。一方のハリントンも3つのボギーを悔やみながらも「こういうことは良くあること。今日が日曜日でなくて良かった。勝つために流れを掴みたい」と再浮上に意欲を語っていた。

選手たちが真剣にショットを打つ横の木で、リスが2匹鬼ごっこ。まるで忍者です
再び世界No.1に返り咲くことができるか?今、世界ランクはまさに群雄割拠だ
ニューカレドニア出身のプロゴルファー。筋肉隆々。現在はフロリダ在住で、ツアーを転戦している。
07年以来腰痛のためツアーから離れていたが、今年公傷制度で復帰。あと18試合で $636,221稼ぐとフルシードを獲得できるが、今週も予選落ちした
初日とは対照的にスコアを伸ばせず2位タイへ後退。ゴルフは同じプレーをするのが難しいスポーツだ
先週優勝のマクニールが、今週も上位へ登場。通算ー7で4位タイへ浮上した
ミケルソンと同様に、ハリントンもプレー後に可能な限りファンサービスに努める選手だ
アプローチはリバースグリップでプレーするカウチが4位タイにつけた
ハリントンのキャディはラウンド後に練習グリーンで一休み。「今日は一休みだよ」と余裕のコメント
32歳。過去には1ラウンドで2回ホールインワンを出したことがあるという。大学は野球とゴルフの両方から奨学金のオファーをもらったというアスリートだ

2012年 トランジションズ選手権