2012年 トランジションズ選手権

P.ハリントンが首位!石川、今田は出遅れ

2012/03/16 08:36
P.ハリントンが驚異の「61」をマーク。ビッグスコアで久々の勝利に好スタートだ

◇米国男子◇トランジションズ選手権 初日◇イニスブルック リゾート(フロリダ州)◇7,340ヤード(パー71)

大会初日にスタートダッシュを見せたのは、アイルランドのパドレイグ・ハリントンだった。1番、2番で連続バーディを奪うと中盤もコンスタントにバーディを積み重ね、16番から最終18番までは圧巻の3連続バーディフィニッシュ。10アンダーをマークして単独首位に立った。

3打差の7アンダー単独2位はウィル・クラックストン。さらに2打差の5アンダー3位タイにはジョン・センデン(オーストラリア)、ジェイソン・ダフナーや、2年前にこの大会を制したジム・フューリックやベテランのケニー・ペリーなど7人が並んでいる。

先週プエルトリコで単独2位に入り、今週も優勝争いの期待がかかる石川遼は、1バーディ、3ボギーの2オーバー109位タイ。地元タンパ在住で復調が待たれる今田竜二は3オーバー120位タイと出遅れてしまった。

<ハリントン、コースレコードで好発進>
風の穏やかな午前スタートのハリントンは出だしから飛ばした。1番でパー5を確実にバーディとしたのをきっかけに前半「31」と5アンダーをマークして折り返し。さらに後半も勢いを持続させ、“スネークピット(ヘビの巣)”といわれる難度の高い上がり3ホールで、すべてバーディを奪い「30」。17番では20メートルのバーディパットを沈めるなど、何をやってもうまくいく一日。18ホール中、14ホールが1パットのノーボギーラウンドに、対抗できる選手などいなかった。

コースレコード「61」は、ハリントン自身にとってアマ時代を通じてもベストスコア。2008年の「全米プロ」を最後に勝利から見放され、ここ最近はスイングチェンジのほか、専門のコーチをつけてメンタルトレーニングにも取り組んでいる。「今は我慢しなければいけない。自信を持って、待つことは最も難しいことのひとつなんだ」。同大会では初日トップに立った選手が勝ったのは2002年大会のチェ・キョンジュ(韓国)のみ。油断は禁物だが、その様子はなかった。

今年はナイキのバッグではなく、出身大学(オクラホマ大学)のスタンドバックでプレーしている
-5で3位タイ。実は現在もリッキー・ファウラーと同じ家をシェアして住んでいるルームメイトだ
シニアのペリーがー5(3位タイ)で大奮闘スタート。キャディは息子のジャスティンだ
久しぶりに米ツアーに出場しているデーリーは、最近ますます元気。-2(32位タイ)のスタート
13番ホールのティグラウンドにあったティペグ。たくさん集まると意外にカラフル
-3(20位タイ)でホールアウト。石川、ルイスの若い3人の組で一番成績が良かった
黒い毛が混じったやや大型のリスが棲みついている。案外、人を怖がらない
世界No.1の座をマキロイに明け渡したとはいえ、サラッとー4(10位タイ)でスタート。終わってみれば優勝?の可能性もある
なかなか復調の兆しが見えてこない、、。浮上を待ってるぞ!
1番ホール、グリーン際のラフからバーディを狙うが、惜しくも入らず。今日はそんなショットも多かった
ティーショッをフェアウェイバンカーへ入れてしまい悔しい表情

2012年 トランジションズ選手権