2012年 ファーマーズ・インシュランスオープン

バーディ合戦の幕開け! 遼は37位発進、今田は出遅れ

2012/01/27 08:52
過去3度の優勝を誇るP.ミケルソンは147位とまさかの出遅れ。早くも予選落ちのピンチに瀕している(Donald Miralle /Getty Images)

◇米国男子◇ファーマーズ・インシュランスオープン初日◇トーレパインズGC/ノースコース(6874ヤード、パー72)/サウスコース(7569ヤード、パー72)

距離が長く難度が高いサウスコースに比べ、ノースコースでラウンドしたプレーヤーが上位を独占する展開となった。首位争いでは熾烈なバーディ合戦が演じられ、スペンサー・レビンカイル・スタンリーが10アンダー首位タイ発進。ともにツアー未勝利の2人が絶好のスタートを切っている。

9アンダーの単独3位にビル・ハース。8アンダーの4位タイにロッド・パンプリング(オーストラリア)、ビジェイ・シン(フィジー)ら4人が続く。ベ・サンムン(韓国)は7アンダーの8位タイ。以上、8位タイまでの上位12人はいずれもノースを回ったプレーヤーが占めた。

サウスをプレーした石川遼はパットが冴え渡り、4バーディ、1ボギーの「69」をマーク。3アンダーの37位タイと上々の滑り出しを見せた。ノースをプレーした今田竜二は逆にグリーン上で苦しみ、ノーバーディに留まり1オーバーの100位タイ。今大会3勝を誇るフィル・ミケルソンは「77」を叩き、5オーバーの147位タイと大きく出遅れた。

<ミケルソンがまさかの出遅れ>
過去3度の優勝を誇るミケルソンが、サウスコースで大たたき。自身の今季2戦目を迎えたレフティは2バーディ、7ボギーの「77」で初日を終えた。「先週は最後に良いプレーができたのに。何が起こったのかわからない」。ツアー通算39勝のうち、12勝を地元カリフォルニア州でマーク、地元サンディエゴのトーナメントでいきなり正念場を迎えることになった。

ベ・サンムンは今田竜二と予選ラウンド同組で輝かしいプレーを披露した

ベ・サンムンがまたしても好発進>
2週前の「ソニーオープンinハワイ」で米ツアーデビューを果たし、2試合連続で決勝ラウンドを戦ったベ・サンムンが、今週も好スタートを切った。ビッグスコアの出やすいノースコースで「65」をマークし、7アンダーの8位タイ。後半7番でボギーをたたいた直後に、5メートルを沈めた8番から2連続バーディを取り返す強さを見せ付けた。外国人留学生が多い土地柄もあり、この日は多くの韓国人ギャラリーから声援を受けた。約50年の伝統を持つ同大会はこれまで、ツアールーキーの優勝者が出ていない。昨年度の日本ツアー賞金王は歴史を塗り替えられるか。

要所を締めて「69」をマークした石川遼。サウスコースでのラウンドだけに価値がある

<日本勢は明暗。石川遼が難コースで好スコア>
初日の両コースの平均スコアはノースコースが69.244、サウスコースは72.846。今田は上位のほとんどの選手がプレーしたノースで、パットが思うように決まらず大きく出遅れた。一方の石川は難易度の高いサウスで好スコアをマーク。序盤4ホールで2バーディをマークすると、後半4番でボギーをたたきながらも、上がり2ホールを連続バーディで締めくくった。「ソニーオープンinハワイ」では予選落ちを喫した石川。2日目にノースで一気に伸ばせば上位進出の可能性も出てくる。

2012年 ファーマーズ・インシュランスオープン