ビジェイ届かず、「62」をマークしたパーマーが逆転優勝
フロリダ州にあるウォルトディズニーワールドリゾートのマグノリアコースとパームコースの2コースで行われている、米国男子ツアーの第42戦「フナイクラシック at ザ・ウォルトディズニーWリゾート」の最終日。決勝ラウンドはマグノリアコースでのラウンド、天気は快晴、4日間の中で一番風が弱く、スコアを伸ばすのに絶好のコンディション。好スコアをたたきだす選手が続出した。
この日驚異的なスコアをたたきだしたのは、ルーキーのライアン・パーマー。前半で5つのバーディを量産し、怒涛の勢いで順位を上げる。後半に入っても勢いは止まらず、15番パー3ではグリーンを外してピンチを迎えるも、チップインバーディを決めまさに非の打ち所がないプレーを披露。
後半でさらに5つのバーディを積み重ねたパーマーは、ペイン・スチュアートが持つコースレコードには1打及ばなかったもののスコア「62」でフィニッシュ。後続の選手を待つことになった。
この大会に勝てば、今季9勝目、獲得賞金も1,000万ドルの大台に乗るビジェイ・シンは、首位と3打差の14アンダーからのスタート。前半2つスコアを伸ばしたビジェイは、後半に入ると勢いを増し、10番、そして12番から14番まで3連続バーディを奪い通算20アンダーまで伸ばした。ようやくパーマーの後ろ姿が見え始めたが、16番でパーをセーブすることができず痛恨のボギー。これで再び3打差に広がってしまった。その後はスコアを伸ばせず通算19アンダーの2位タイで競技を終えた。
ライアン・パーマー
「最終組ではなかったので、プレッシャー抜きでプレーできました。優勝なんて意識しないで自分のプレーに集中できました。最終組だと守りに入ってしまいますが、僕は攻めのゴルフができた。でもまさかPGAツアーの最終日に『62』という好スコアをマークできるとは思ってもいませんでした。でもゾーンに入っちゃたんですよ。パットもショットもすべて自分の思うように決まってくれて、不思議なほどチップインまで決まっちゃって、信じられませんでした。昨年ネーションワイドで優勝できたときも凄く嬉しかったですが、PGAツアーでの優勝は格別です」(ザ・ゴルフ・チャンネル)
そのほか、上位につけていたブライニー・バードは、この日2つスコアを伸ばすのがやっとで通算19アンダーの2位タイ。目下絶好調のベテラン、トム・レーマンも最終日スコアを伸ばせず、通算17アンダーの6位タイでフィニッシュしている。この結果、28歳のパーマーがルーキーにして米ツアー初優勝。今月行われた「サザンファームビューロクラシック」で2位に入るなど好調をキープしていた。
なお、この大会予選落ちをしてしまい、この大会が最終戦となった宮瀬博文。今季米ツアー初挑戦の宮瀬は、賞金ランキングで来季のシード権を得られず、日本時間の10月27日、日本に帰国を予定している。