パター6本の練習ラウンド、5パット経て 今平周吾が“本妻”で今季2勝目
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(12日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇曇り(観衆9014人)
今平周吾が逃げ切りで4月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」以来となるシーズン2勝目を飾った。ティショットの精度が問われる林間コースで、1Wを抜き、3Wの二刀流で戦う奇策が見事的中。開幕前日のプロアマ戦でテストしたヤマハのニューモデル、RMX VD フェアウェイウッドがハマった。
最終18番(パー5)のティショットが右サイドのフェアウェイバンカーにつかまった時も、「1Wを持っていたらもっと右に行っていたと思う」と安全策が最後まで奏功した実感がある。10yd、15ydの飛距離を犠牲にしてでも、正確性を重視。3Wを振ることで「心に余裕があるというか、曲がっても(許容範囲の)幅の中に収まってくれる安心がありました」と穏やかに72ホールを過ごした。
ティショットはもとより、勝利から見放されたシーズン半ばはグリーン上で苦しんでいた。スコッティキャメロン、テーラーメイド、あらゆるパターを手にし、10月「ZOZOチャンピオンシップ」の練習ラウンドには6本持ち込んだ。前週の「マイナビABCチャンピオンシップ」では最終日の16番(パー3)で、バーディチャンスからなんと5パットのトリプルボギー。フラストレーションは最高潮に達していた。
「最近は軽いパターで、自分で操作したいと思っていた」と試行錯誤のワケを明かす。「今週は“自分で打つ”よりも、(ストロークを)クラブに任せられる、重さで振れるようなクラブが良かった」。選んだのは2019年から愛用してきたオデッセイ ストロークラボ TEN。「振り子のような感じで打てました」と、“本妻”がやっぱりしっくり来た。
<最終日のクラブセッティング>
フェアウェイウッド:ヤマハ RMX VD フェアウェイウッド(3番15度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD VF(長さ42.75インチ、重さ70g台、硬さX)
コブラ キング LTDx(3番15度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT HIGH MODULUS(重さ70g台、硬さX)
グリップ:ゴルフプライド ツアーベルベットラバーVTM60
テーラーメイド M5(5番19度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD TP(重さ80g台、硬さX)
ユーティリティ:タイトリスト 910H(21度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DIハイブリッド(重さ90g台、硬さX)
アイアン:ヤマハ RMX VD/M プロトタイプ(4番、5番)、RMX VD/R(6番―PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー(S300)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9(52度)、ボーケイ ウェッジワークス プロトタイプ(60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー(S200)
ボール:タイトリスト プロ V1x