男女ダブル優勝へ 日本チームが見せた意地
愛知県の中京ゴルフ倶楽部石野コースで行われている「トヨタジュニアゴルフワールドカップ2015 Supported by JAL」。男女同時優勝が充分に狙える位置で、4日間大会を折り返した日本。しかし18日(木)の第3ラウンドは、女子3人、男子4人の全員が前半9ホールでスコアを縮められないという、苦しいスタートとなった。
そのまま後半9ホールも不完全燃焼気味で終わってしまったのは、女子チーム。最初にホールアウトしてきた新垣比菜は「全然パットが入らなくて、思うように伸ばせなかった」というラウンドで「73」。続く蛭田みな美もグリーンで苦しみ「72」で終えた。前日まで2日連続アンダーパーの松原由美も「前半からあんまり良くなくて、後半に入ってラッキーなバーディもあったんですけど、自分のショットミスでダブルボギーを叩いて、そこから取り返すことができなかった」と、この日は最後まで調子を取り戻せなかった。
ただし橋田源太郎監督の見方は少し違う。「想定内の結果と言っていいでしょう」と冷静に話した。「やはり疲れが出ているので、足に来ている感じがあります。今日も練習はせずに、ホテルでゆっくり休ませるようにする予定です」。リードが少なくなったとはいえ、2位韓国とは11打差。言葉にも余裕がある。「明日は少なくともイーブンか1オーバーくらいで回れれば、優勝は充分あると思います」と自信をのぞかせた。
一方、前半から一転、後半で意地を見せたのが男子チームだ。1番手の宇都宮鋭多こそ、「75」で、3日連続のオーバーパーに終わったものの、次に上がってきた金谷巧実は、「全然パットが入らないので、ダメでした。ショットはそれほど悪くないけれど、自己採点的には50点くらい」と言いつつ「70」。塚本岳も同じく「70」をマークした。
前半に「38」と、予想外の大たたきとなった岡崎錬も、インでは「33」と巻き返して、「71」まで引き戻すことに成功。「怒りの33? そうですね(笑)。ずっとイライラしていました。今日はティショットを含めて、ショットがダメでしたね。精度がなかった。風以前の問題です。本当に、オーバーを打たなかっただけでも良かったなと思います」。団体戦は首位スウェーデンに4打差、個人戦ではトップに1打差。岡崎の視線の先には、ダブル優勝がはっきりある。