2016年 マスターズ

マスターズの1W使用率をチェック TOP10選手は何を使ったか?

2016/04/12 12:11
ダニー・ウィレットはXR16(米国仕様)9度の1Wヘッドに、ディアマナWシリーズの60Xシャフトを装着していた(Kevin C. Cox/Getty Images)

前年覇者ジョーダン・スピースの連覇に注目が集まった「2016年マスターズ」は、伏兵ダニー・ウィレットの優勝で熱い戦いの幕を閉じた。優勝争いを演じ、2年連続のトップ10入りを果たした松山英樹の奮闘も光った。そんなマスターズで、前回大会同様、使用ドライバーとそのシャフトのメーカー別シェア(別表)に注目してみた。

トップ10のドライバーシェアは、世界ランキング1位のジェイソン・デイ(M1)を筆頭に6人が使用するテーラーメイドがトップ。ウィレット(XR 16)、マシュー・フィッツパトリック(ビッグバーサ アルファ 815 DD)が使用するキャロウェイ、ロリー・マキロイポール・ケーシーの2人がヴェイパー フライ ドライバーシリーズを使ったナイキが、これに続いた。

出場選手全体で見ても、テーラーメイドが89人中25人で28%を占めてトップ。J.B.ホームズダスティン・ジョンソン(ともにM1)など飛ばし屋を擁し、牙城は崩れそうにない。アクシネット(タイトリスト)もスピース、アダム・スコット(ともに915 D2)などトップ選手を擁して21人で続き、追撃の一番手と言えるだろう。

トップ10の使用シャフトでは、ウィレット(ディアマナ)、マキロイ(ディアマナ)、デイ(クロカゲ)が使用の三菱レイヨン製と、ホームズ(フジクラプロ)、ジョンソン(スピーダー)が使用する藤倉ゴム工業製がそれぞれ4人ずつで同点。松山(ツアーAD)使用のグラファイトデザイン製、スピース(ローグ)使用のアルディラ製が2人ずつで続く。

出場選手の全体シェアでは、三菱レイヨンの28人がトップ。セルヒオ・ガルシア、スコット、デイなどトップ選手の「クロカゲ」使用率の高さが目立つ。続くのは20人のアルディラで、同じグループ企業という点で合算すると、シェア率54%で支配的ともいえる数字になった。続いて、藤倉ゴム工業が13人(14.6%)、トゥルーテンパーが9人(10.1%)、グラファイトデザイン7人(7.9%)だった。

ドライバーショットはゴルフの華。最初のメジャー、マスターズはさながら各メーカーの今シーズンのイチ推し製品の見本市だ。舞台裏では、メーカー同士がしのぎを削る「もうーつの戦い」が今年も繰り広げられていた。

順位選手名1Wメーカーシャフトメーカー
1ダニー・ウィレットキャロウェイ三菱レイヨン
2ジョーダン・スピースタイトリストアルディラ
2リー・ウエストウッドピンアルディラ
4ダスティン・ジョンソンテーラーメイド藤倉ゴム工業
4J.B.ホームズテーラーメイド藤倉ゴム工業
4ポール・ケーシーナイキ三菱レイヨン
7松山英樹ダンロップグラファイトデザイン
7マシュー・フィッツパトリックキャロウェイグラファイトデザイン
7ソレン・ケルドセンテーラーメイドシャフトラボ
10ジェイソン・デイテーラーメイド三菱レイヨン
10ロリー・マキロイナイキ三菱レイヨン
10ジャスティン・ローズテーラーメイドマトリックス
10ブラント・スネデカーブリヂストン藤倉ゴム工業
10ダニエル・バーガーテーラーメイド藤倉ゴム工業
(※GDO調べ)

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