「59」目前のデイ テーラーメイドの新型ドライバー使用
悪天候のためサスペンデッドになった米国男子ツアープレーオフシリーズ第3戦「BMW選手権」の初日。17ホールを終えて10アンダーの暫定首位に立ったジェイソン・デイ(オーストラリア)は、未発売の新型ドライバーを投入していきなりのロケットスタートだった。残り1ホールを「2」でホールアウトすると、ツアー史上最少ストローク「59」に並ぶ。
10番から出て、8番までに1イーグル、9バーディ、1ボギーをマークしたデイは、最終9番(405yd、パー4)の第1打を終えたところで悪天候のためプレーを翌日に持ち越した。PGAツアーの計測だと、この日最後に放ったティショットは右セミラフに止まったものの350yd級。明朝の再開後、44ydの第2打を直接カップに沈めれば、記録達成となる。
「昨日のプロアマで、新しい(テーラーメイドの)M1ドライバーを使ってみて、どうかなという感じで今日から試合にも投入した。今日の8番のティショットが忘れられないね。320~330ydをフェアウェイ真ん中に打つことができた。これまで使っていたR15では打てない球だった」
中断後コースを離れる前に、デイは新型ドライバーの効果を手放しで喜んだ。「(M1は投入前の)R15より飛距離が出る」と断言する。「ヘッドのクラウンにカーボン素材が使われていて、これまでのものよりも少し軽いから、その分ヘッドスピードが速くなった」ためだという。
クラウン部分が軽いため、重心位置の前方・後方移動がスムーズになり、効率よく飛距離を稼ぐためには必須の、無駄なバックスピン量を抑える重心位置をより精密にセットできるようになったのが特徴だ。
「これまでと同じ打ち出し角なのに、クラブの入射角が緩やかになって、それだけスピン量が少ないんだ。だから、キャリーが少し増えて、地面に落ちてからも転がる。完璧なセッティングになっている」と絶賛した。
一夜を挟んだ残り1打で「59」を達成して、この新製品のデビューに華を添えることができるのか? 海外での発売は10月8日、日本では年内に発売されるとの噂もある。