2015年 ザ・ホンダクラシック

タイトリストの新ドライバー「915 D4」が米ツアーでお目見え

2015/02/28 09:35
タイトリストが契約選手に提供し始めた「915 D4 ドライバー」のプロトタイプ。ソールの形状がこれまでの915シリーズと異なっている*撮影・アンディー和田

米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」の練習日、タイトリストのクラブ担当者が契約選手に新ドライバーのプロトタイプを提供して、話題を呼んでいた。

その試作モデルは「915 D4 ドライバー」。

市販されている「915 D2 ドライバー」(460cc)、「915 D3 ドライバー」(440cc)はツアーでも使用率が高い人気モデルだが、プロトタイプの「D4」はソールの形状が異なる。

ヘッドの体積は450cc。構えると、後ろに出っ張った部分がうまく曲線を描いていて、すっきりした印象を受ける。ディープフェースの「D3」同様、ハードヒッター向けのドライバーといえるだろう。

重心位置は前方に移っており、ハードヒッターが多いツアー選手のスピン量を抑えることができる。メーカー担当者は「数値的には250-300RPMほど回転数が少なくなる」と語った。

一方、「アクティブ・リコイル・チャンネル」と呼ばれるフェース側の溝、「ラジアルスピード」と名付けられた鍛造フェース、ネック・ホーゼル調整できるSureFitなどは「D2」「D3」と同じ設定で、915シリーズの正統的な流れを継いでいる。

さっそく、USGA(全米ゴルフ協会)の最新適合ドライバーヘッドリストに載っていて、ツアー競技での使用はOKとなっている。

タイトリストによると、この「915 D4」を市販するかどうかは未定という。2007年には、907シリーズで「D1」「D2」「D3」を市場に投入したが、「D4」は市販せず、ツアー選手だけが使う幻のプロトタイプドライバーとなった過去がある。

火曜日の練習ラウンドでは、学生時代NCAA全米学生個人優勝に輝いたジョン・ピーターソンや、中堅選手のジェイソン・ボーンらが好感触を得て、気に入った様子を見せていた。一方、メジャー覇者のジェイソン・ダフナーは、どちらかというとスピン量を増やしたいというタイプなので、プロアマ戦では使用していなかった。

今週エントリーしていないジョーダン・スピースアダム・スコットらタイトリスト契約の看板選手は、次週の「WGCキャデラック選手権」に出場する予定で、「915 D4」の使用率は高まりそうな予感がある。

スコットやスピースがマスターズに向けてこのドライバーを使用するのか? ソール形状に注目すれば違いが分かるので、確認してみよう。(ゴルフ解説者・アンディー和田)

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