優勝賞金6億円超 西郷真央、古江彩佳がタイトルに挑む今季最終戦

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前情報◇ティブロンGC ゴールドコース（フロリダ州）◇6700yd（パー72）

年間ポイントレース(CMEグローブ ポイント)60位以内の選手だけが出場するシーズン最終戦が21日（木）に開幕する。予選カットのない4日間大会の賞金は総額1100万ドル（約16億9400万円）。優勝賞金は昨年大会から倍増の400万ドル(約6億1600万円)、単独2位でも100万ドル(約1億5400万円)、最下位でも5万5000ドル(約847万円)を手するビッグトーナメントだ。

前年大会は最終日に首位スタートしたエイミー・ヤン（韓国）が「66」で回り、通算27アンダーで逃げ切って4年ぶりのツアー5勝目を挙げた。

ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いでトップを走る西郷真央の相手はランク2位イム・ジンヒ(韓国)に絞られた。西郷はイムが優勝すると逆転され、イムが2位で、西郷が36位なら同ポイントで並ぶことになる。「イムが5位以下」なら棄権などで大会を完走できなくても西郷の受賞が確定。また「イム4位なら完走」「イム3位なら40位以内」「イム2位なら35位以内」でも、日本勢で1990年の小林浩美以来2人目の快挙を達成する。

古江彩佳はシーズン平均ストロークトップに与えられる「ベアトロフィ」の受賞を視野に入れて大会に入る。古江は「70.05」で4位。「69.54」で1位のアタヤ・ティティクル(タイ)と「69.66」で2位のネリー・コルダは同タイトルの獲得条件を満たしておらず、自身より上位にいるのは「69.98」のユ・ヘラン（韓国）だけ。古江は逆転のために「273」ストローク以下(15アンダー以上)で回る必要がある。

6月「全米女子オープン」で大会2勝目を挙げた笹生優花、2シーズンぶりの優勝を目指す畑岡奈紗も参戦する。畑岡は昨年、最終日に優勝したヤンと同じ首位から出て2位。21年大会も2位。来季も1月に開幕戦となることが予想される「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」はアンバサダー契約を結ぶ「ヒルトン・グランドバケーションズ」が冠スポンサーだが、出場できるのは過去2シーズンの優勝者だけで、リベンジVに全力を尽くす。

前週「アニカ driven byゲインブリッジ」ではメジャー2勝のブリタニー・リンシコムがツアーに別れを告げたが、今大会では今週はツアー11勝のレキシー・トンプソンと同3勝のアリー・ユーイングが競技生活に一区切りをつける。

＜主な出場予定選手＞
ネリー・コルダ、ユ・ヘラン、リディア・コー、古江彩佳、イン・ルオニン、ハンナ・グリーン、アタヤ・ティティクル、西郷真央、リリア・ヴ、アリー・ユーイング、ブルック・ヘンダーソン、笹生優花、畑岡奈紗、レキシー・トンプソン