2026年 BMW選手権

「BMW選手権」注目の5人 最終戦進出を逃す危機に瀕しているプレーヤー

2026/08/20 10:38
最終戦進出へ向けて正念場のジャスティン・トーマス(写真は2026年「全米オープン」)

今週開催の「BMW選手権」で、ポストシーズンでの生き残りを懸けた戦いに挑むのは誰か?シーズン最終戦の「ツアー選手権」へ進めるのは30人のみだが、現時点でその圏外にいる有力選手も少なくない状況となっており、彼らはアトランタ行きの切符を掴むべく、ベルリーブCCでの上位フィニッシュを狙っている。

この大会には、フェデックスカップ プレーオフの最終戦に駒を進めることができるかどうか以上の意味合いが含まれている。日曜日(23日)の夜には「プレジデンツカップ」米国選抜チームのメンバー上位6名が確定するものの、まだいくつか枠には空きがある。また、「ツアー選手権」の出場権を獲得すれば、2027年に開催される全てのメジャーの出場資格も確定させることができる。

では、誰が圏外からの逆転を狙っているのか?そして、彼らがアトランタへ進むには、舞台となるセントルイスで何をする必要があるのか?当落線上にいる注目選手5名は以下の通りである。

ジャスティン・トーマス

・フェデックスカップランキング:44位
・トップ30入りに必要な最低順位:単独7位

過去10年間でわずか2度目となる「ツアー選手権」前の敗退という危機に直面しているトーマスには、今シーズンこれまでほとんど見せてこなかったもの、すなわち最高のプレーをする一週間が求められている。プレーオフ進出を逃した2022-23年シーズンの苦闘と比べれば、今季のトーマスは遥かに安定したシーズンを送っている。しかし、2026年のこれまでと比較すると、トップ10入りの回数に関しては、あのシーズンの方が多かったのである。

トーマスによる今年のトップ10入りはわずか2回に留まっており、キャリアワーストのペースとなっている。これまでシーズンを通して彼によるトップ10入りが6回未満だったのは、過去に一度のみ。とはいえ、トーマスのプレー内容が悪いというわけではない。というのも、トップ25入りは9回と、昨季と同じ数字をマークしているのである。ただし、2025年はその9回あったトップ25入りのうち8回でトップ10入りを果たしていた。今季の彼は、プレーの各要素をうまくかみ合わせ、上位フィニッシュにつなげるということが、安定してできていないのである。

ゆえに、彼がPGAツアー最終戦の地へ到達するには、単なるトップ10入りを上回る結果が必要となるのは当然のことと言えるだろう。計算上は単独7位以上が最低条件となるが、確実に安全圏に入るには、トップ5入りが必要になる可能性が高そうだ。

パトリック・カントレー

今一つ調子に乗り切れていないカントレー(写真は2024年「全米オープン」)

・フェデックスカップランキング:43位
・トップ30入りに必要な最低順位:単独7位

かつてのフェデックスカップ王者であり、昨年は年間2位に入ったカントレーは、現在「ツアー選手権」の出場を逃す危機に瀕している。果たして、彼は「プレジデンツカップ」の出場も逃してしまうのだろうか?シーズン終盤を迎えるにあたり、このベテラン選手は複数の争いの渦中にいる。彼はフェデックスカップランキングで43位、「プレジデンツカップ」米国選抜のポイントランキングで17位と、いずれも圏外に位置している。

これら2つの争いにおいて、共通の関門となるのが、「BMW選手権」での上位フィニッシュである。彼が6年連続、そして直近10年で9度目の「ツアー選手権」出場を果たすには、少なくとも単独7位以上の成績が必要となる。そして、カントレーが「プレジデンツカップ」のランキングでトップ12圏内に入り込むには、優勝が条件となっている。

「ツアー選手権」出場を逃したとしても、カントレーが「プレジデンツカップ」に選出される可能性はある。最近は今ひとつ調子に乗れていないとはいえ、彼による10勝4敗0分けという「プレジデンツカップ」での通算成績は、選出へ向けかなりの説得力を持っているが、上位フィニッシュにより「ツアー選手権」へ駒を進めることができれば、周囲の懸念を払拭する上で、大きな役割を果たすことになるだろう。

ゲーリー・ウッドランド

最終戦出場の可能性が高まっているゲーリー・ウッドランド(写真は2026年「マスターズ」)

・フェデックスカップランキング:31位
・トップ30入りに必要な最低順位:単独48位

ウッドランドはすでに未知の領域に足を踏み入れており、来季のシグニチャーイベントの出場権を、同シリーズの創設以降初めて手にした。そして今、彼は「全米オープン」を制した2019年以来となる「ツアー選手権」出場の可能性を手にしている。

現在、PGAツアーでは「最優秀カムバック選手賞」を贈っていないが、もし同賞が表彰されるのなら、ウッドランドが楽々獲得していただろう。脳の手術を経て迎えたフルシーズン2年目において、彼は完全復活を遂げ、その好調は「テキサスチルドレンズヒューストンオープン」での記念すべき優勝へと結実した。ウッドランドは優勝後も好調を維持しており、トップ10入りを4度果たしているが、これには「全米オープン」での7位タイが含まれる。

ウッドランドはトップ30圏外の選手では、最も有利な立場にあり、単独48位以内(出場50選手中)さえクリアすれば、トップ30入りの可能性を残すことができる。その条件を踏まえると、彼はランキング30位のリッキー・ファウラーの動向を注視することになるだろう。もし、ウッドランドがファウラーを上回る成績を収めれば、「ツアー選手権」出場の可能性はかなり高まるはずだ。

ロバート・マッキンタイア

体の状態が不安視されるロバート・マッキンタイア(写真は2025年「全米オープン」)

・フェデックスカップランキング:36位
・トップ30入りに必要な最低順位:3人による15位タイ

「フェデックスセントジュード選手権」では、初日に「82」を叩き途中棄権したマッキンタイアだったが、現在、彼のプレーと体の状態はどうなっているのだろうか?

ゴルフチャンネルのトッド・ルイス氏の報道によると、マッキンタイアは「片方の膝」にできた嚢胞に悩まされており、ここ数週間はそれが違和感の原因となっていたという。同氏はさらに、マッキンタイアがMRI検査を受け、その嚢胞が確認されたこと、そしてここ数日間は、「BMW選手権」への出場を目指して治療を受ける見込みだったことを伝えている。

仮にマッキンタイアがベルリーブCCでの出場にゴーサインを出した場合、彼はシーズンを継続させる上で好成績を求められることになる。少なくとも3人による15位タイ以上が必要となるが、マッキンタイアは直近の出場6大会のうち3大会で、これを達成している。

サヒス・ティーガラ

次へ進むには今季最高成績が求められるサヒス・ティーガラ(写真は2025年「ベイカレントクラシック」)

・フェデックスカップランキング:46位
・トップ30入りに必要な最低順位:3人による2位タイ

フェデックスカップにおける現在のティーガラのランキングは、今季最低の順位となっている。彼は近年、けがや不調との苦闘から、安定感を示すことができていなかったが、今季は安定した滑り出しを見せた。開幕からの3大会で2度のトップ10入りを果たしたものの、それ以降のトップ10入りは2回のみとなっており、3月の「テキサスチルドレンズヒューストンオープン」以降は皆無となっている。これが、ランキング46位への後退を招いた。

ティーガラがこの状況を打開するには、今季最高の成績が必要となる。今週のノルマはシンプルだ。優勝するか2位に入らなければ、シーズンはそこまでとなる。

もし、ティーガラがこの快挙を達成できれば、自身3度目となる「ツアー選手権」出場を果たすことになる。彼は前回出場した2024年の「ツアー選手権」では、2位に入っている。

(協力/PGATOUR.com)

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