2014年 ライダーカップ

ミケルソンとブラッドリー 丸一日出番なし

2014/09/28 08:49

By Mike McAllister, PGATOUR.COM

丸一日出番のなかったフィル・ミケルソン(Jamie Squire/Getty Images)

通算10回目の「ライダーカップ」出場となったフィル・ミケルソンにとっても、初めての体験だった。ミケルソンは2日目の午前・午後の両セッションでプレーする機会を与えられなかった。

出場機会を与えられなかったのはミケルソンだけではない。金曜日にパートナーを組んだキーガン・ブラッドリーも同じで、グレンイーグルスで土曜の午前中に行われたフォアボールマッチプレー(2人がそれぞれのボールでプレーし、ホールごとに良い方のスコア採用)、午後のフォアサムマッチプレー(2人が同じボールを交互に打つ)のメンバーから外れた。米国キャプテンのトム・ワトソンは、前日のフォアサムで敗れた2人が見せたパフォーマンスを考慮し、最終日のシングルスを万全な状態で迎えられるよう、休養を与える決断を下した。

ワトソンは、両選手とも主将の判断に納得せず、ミケルソンにいたっては午後のラインアップに入れるよう懇願するメールを送ってきたと明かした。

「彼は私に『自分たちにチャンスをくれ』と言ってきたが、ノーと答えるしかなかった」とワトソン。「我々は午後のフォアサムに、考えられるベストな4組を送り出したと感じていたのでね」と続けた。

ミケルソンは、出場した過去9大会での44セッション中38セッションに出場。「ライダーカップ」での5セッション中2セッションでプレーしなかったのは、初出場したときだけだ。オークヒルで開かれた1995年大会で、2回のフォアサムをプレーしなかった。

金曜日のセッション終了後、午前中のフォアボールでスティーブン・ギャラハーイアン・ポールターを撃破したジョーダン・スピースパトリック・リードの初出場ペアを、なぜ午後のフォアサムのメンバーから外したのかについて、ワトソンに批判が集中。44歳のミケルソンと28歳のブラッドリーではなく、もしルーキー2人がプレーしていたら、米国はどうなっていたかという議論が起こった。

金曜午後にプレーしたのは前回大会から5連勝中のペアだったが、ビクトル・デュビッソングレーム・マクドウェル組に敗退した。

ワトソンはミケルソンについて、こう説明する。
「昨日、彼を2ラウンドプレーさせた結果、夜には疲れていた。彼と同じテーブルに着いた時、彼は疲れ切っていた。昨日2ラウンドプレーさせたのが間違いだったのかもしれない。だが彼はフォアサムの出場も希望したので、その権利を与えるしかなかった」

ワトソンは、金曜の夜の時点では土曜の午後にミケルソンとブラッドリーを出場させることを考えていたというが、ペアの解消を視野に入れていた。米国が土曜の午前中を2.5ポイント対1.5ポイントとリードすると、ワトソンはミケルソンとブラッドリーではなく、状態が良い選手をフィールドに送り込んだ。

ミケルソンはAP通信に対し「チームに勝ってほしい。自分が気にするのは、チームとしてやらなければならないことについてだ」と答えた。

米国選抜の中で土曜日に丸一日出場しなかったのは、ミケルソンとブラッドリーだけではない。前日に苦しんだウェブ・シンプソンもメンバーから外れた。

欧州選抜では、スティーブン・ギャラハーが両セッションとも出場しなかった。

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