マキロイの秘策? 大舞台で新ドライバー投入へ
By Jonathan Wall, PGATOUR.COM
「ライダーカップ」期間中に用品関連のニュースが取り上げられることは珍しい。だが、グレンイーグルスでのここ3日間、ロリー・マキロイの新ドライバーに注目が集まっている。
マキロイは練習ラウンドで、昨シーズン「全英オープン」と「全米プロゴルフ選手権」を含む4勝を手にした時に使ったナイキの「VR_S コバート 2.0」ドライバーではなく、初めてナイキの新ドライバー「ヴェイパープロ・プロトタイプ」を使用した。
「ライダーカップ」から新ドライバーを導入するのはリスクが大き過ぎる。そういう声も多い中、現地24日(水)の会見に出席した際、今年の6月から同ドライバーを使っていたと告白。十分な感触を得ていると話し、今大会で使用する可能性があると、それとなく口にしている。
「このドライバーは今年の6月から使っているもので、以前のものより良いと思わなければバッグには加えない。でも、皆が昨日も見たように、僕はこのドライバーしかバッグに入れていない。今大会で使う可能性は高い」。
「ライダーカップ」でドライバーを変更しようとしているマキロイの姿は、2004年の同大会(オークランドヒルズ)でタイトリストからキャロウェイのクラブにスイッチしたフィル・ミケルソンと似ている。結果的にミケルソンは4試合で僅か1ポイントしか獲得できず、欧州が大会記録となる9ポイント差で圧勝した。
今大会で欧州代表キャプテンを務めるポール・マギンリーは、世界ランク1位の判断を支持すると断言。2年おきに開催される大会で、新しいクラブの初投入に不安はないと語った。
「不安は一切ない。ロリーの決断を信じている。彼はコースに到着すると、開口一番にこう聞いてきた。『新しいクラブを試しているところなのですが、何か問題はありますか?』とね。だから私は、『何の問題もないさ、ロリー。君が自分で判断することだ。君には優秀なチームがついているのだからね』と答えた」と話す。
「『君は世界のベストプレーヤーだ。自分の決断をしなさい。私が口を挟むことはない。メンバーに何かを指示したり、何かを教えるつもりはない。皆それぞれ自分で判断する。それがトッププレーヤーというものだし、だからこそ彼らはここにいるんだ』とね」。