昨季未勝利のキーガン 求められるものは?
キーガン・ブラッドリーがスランプに陥っているという見方は公平性に欠けている。プロ4年目のブラッドリーは、2011年の「全米プロゴルフ選手権」、そして2012年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」を含む3つの米国ツアータイトルを獲得しているのである。
確かに、2013年は未勝利に終わった。過去6年間で、プロツアーで1勝もできなかったのは2度目のことだった。
ブラッドリーは2008年、2009年にフーターズ・ツアーで勝利し、2010年には未勝利だったものの、5度のトップ10入り、3度のトップ3入りを果たしウェブドットコムツアーを卒業した。そして、米国ツアールーキーとして「HP バイロンネルソン選手権」を勝利し、シーズン後半に躍進を見せた。
2012年8月にファイヤーストーンCCで勝利して以降、ブラッドリーは9度のトップ10入りを果たしているものの、勝利を挙げていない。
27歳のブラッドリーは今週の「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」で、好ゲームを見せたルーキーイヤー以来のPGAウェストに戻って来る。ブラッドリーにとって、ツアーデビュー戦だった「ソニーオープンinハワイ」で悪天候のため2ラウンドのみプレーし68位タイに終わった後のキャリア2戦目がこの大会だった。
ブラッドリーはそこで自身初の米国ツアートップ10入りを果たし、自身の存在をアピールした。
そして今回、PGAウェストに戻ってきたブラッドリーは、エキサイティングなものになるであろう2013-14シーズンにおける好発進を見据えている。2014年最初の試合を戦うブラッドリーは、昨年「CIMBクラシック」で10位、そして「WGC HSBCチャンピオンズ」で11位タイの好成績を収めた。
フェデックスカップランキングでは現在50位だが、ここまでは望ましいキャリアを積み重ねてきている。直近3度の「ザ・ツアーチャンピオンシップ by コカコーラ」全てに出場した13選手のうちの1人であり、昨シーズンは未勝利にも関わらず、フェデックスカップランキングでキャリアハイの18位でフィニッシュした。
多くの選手にとってそうであるように、ブラッドリーにとってもプレーオフでの戦いが、このフェデックスカップ争いの鍵を握る。だが、ブラッドリーはこれまでプレーオフ12試合で7度のトップ25入りを果たしている一方で、予選落ちも3度しており、そしてトップ10入りはまだない。プレーオフ以外の大会ではトップ10入りの常連である一方で、より重要なプレーオフでは12戦で一度もトップ10入りしていないのだ。
ブラッドリーにとってただ一つ重要なことは、9月にどんなプレーができるかということなのだ。