金曜日の注目トピックス/OHLクラシックatマヤコバ
金曜日の注目トピックス/OHLクラシックatマヤコバ
米国ツアーでは毎週、ティショットのタイミングに恵まれる選手たちと、そうでない選手たちがいる。あるときは、巨大な扇風機かのような強風が吹き荒れる中で全ラウンドをプレーしなければならない選手もいる。激しい豪雨にさらされても、また然りだ。
ラウンドの中でも良いときと悪いときが交互に訪れるように、シーズンを戦っていけばその割合は半々くらいになるものだ。
金曜日の「OHLクラシックatマヤコバ」2日目を終えて、無事に2ラウンドを完了した選手たちは、今週良いティータイムに恵まれている。
ロバート・カールソン、ケビン・スタドラーは、好天を活かし良いショットを連発。共にオープニングラウンドを完了した後に小休止を挟み、第2ラウンドに突入した。2人はいずれも良いプレーを見せ、しかもそれを第1ラウンドだけでなく第2ラウンドまで持ち込み、大会の半分を終えた。
<注目トピックス>
■ Good bounce(完璧な跳ね返り)
ジョナサン・ベガスはティショットをミスしたことを、打った瞬間に悟った。2番ホールで放ったドライバーショットは左に逸れ、マングローブの深い茂みへと向かったが、ここでボールは木に当たって跳ね返り、マングローブから離れたばかりか、そのままフェアウェイに着地した。あやうくドロップを余儀なくされていたはずのべガスは、代わりにグリーンを狙うに完璧なポジションとアングルを手に入れた。アプローチショットでピンから10フィートまで近付け、難なくバーディ。マングローブのおかげで、べガスは1打、もしくは2打を得することになった。
■ Scoring holes(スコアリングホール)
今大会の5、6、7番ホールは、バーディを狙うのには絶好のチャンスだ。2つのロングホールに挟まれる形で短めのミドルホールがレイアウトされている。カールソンはこの3ホールだけで既に6バーディを奪い6アンダーを記録。スタドラーは2日間で3バーディを稼いだ。
■ Pace(ペース配分)
クリス・ストラウドは暑さに敏感だ。白い肌を持つ彼は日焼け止めを塗り、ラウンド中も塗り直す。傘の影を歩くことに関しては、さらに気をつけている。南国の気候下でプレーするとき、ストラウドはエネルギーを切らさないようにするため、コース上でのペース配分をコントロールしているという。金曜日の午後、高温多湿のエル・カマレオンGCは蒸し風呂のようになっていた。
■ Refreshing(リフレッシュ)
カールソンはラウンドの途中、プレーを止めて手洗いに立ち寄った。それはカールソンにとって、衛生面を考えてのものではなく、グリップの感触を改善するためだった。高温多湿の気候下でカールソンは、両手を冷水で濡らして汗を取り除くようにしていた。
■ Wildlife(ワイルドライフ)
7番ホールのフェアウェイには、泣く子も黙る恐怖の洞穴がある。金曜日、洞穴の入り口には珍しい“守衛”の姿が見られた。腹ばいで行ったり来たりを繰り返す彼らの正体は、全長3フィート(90センチ)を超える2匹のイグアナ。一方で2番ホールでは、イグアナ一家が昼下がりの中、日光浴をしている姿もあった。