7連続バーディで波に乗ったブラント・スネデカー
「BMW選手権」初日を迎える段階で、ブラント・スネデカーは、実はパッティングにあまり良い手応えを感じていなかった。しかし、この日の4ホール目となる前半13番で決めた14フィートのパットが、全てを変えた。
この日、7連続バーディをマークしたスネデカーは8アンダー「63」でラウンドし、コンウェイ・ファームで単独首位に躍り出た。「63」のロースコアは、優勝した「RBCカナディアンオープン」の3日目以来、自身5度目だ。
7連続バーディは、2012年の「ドイツバンク選手権」3日目にルイ・ウーストハイゼンが同じく7連続を記録して以来のツアー記録となった。ツアーの歴代記録は、2009年の「RBCカナディアンオープン」2日目にマーク・カルカベッキアが記録した9連続バーディだ。
「一度波に乗ると、次のホールが楽しみになるんだ。気分も良いし、物事が良い方向に向かっていることがわかるからね」。スネデカーがこの日、要したパット数は全選手中最少の22、またパットのスコア貢献率は3.597で2位だった。スネデカーはもっとも優れたパッティングを見せる選手の一人であり、またグリーン上でどのようにプレーすべきかを知っている選手だ。
「ペダルを踏み込むようにするんだ」とスネデカー。「上手くいっているときは、いつもその状態でいれるわけではないので、より積極的に攻めるようになる。パットが好調なら、必ずしも8回連続で3フィート以内につける必要なんてない。ときにはグリーンの上に乗せるだけで充分なんだ。そのことは大きな助けになるよ」。「この絶好調の状態は滅多に訪れるものではないので、なるべく長くこのチャンスを活かすためにベストを尽くしたい」。
スネデカーと共にラウンドし「66」をマークしたスティーブ・ストリッカーも、目を丸くしていた。「スネデカーがパットを決める姿を見るのはいつも楽しいんだ」とストリッカー。「おそらく、僕がかつて見た中で最高のパターだね。どこからでも決めてしまうよう。見ていて楽しいし、こちらにとっても悪いことはない。彼についていかなくてはと、自分のプレーにより集中できるからね」。
スネデカーが決めた7連続バーディのうち、2つはグリーンの淵から決めたもので、その2つ目は実に37フィートの距離から決めた。14番では15フィート、他にはそれぞれ8、10、6、18フィートのパットを決めた。6番でも16フィートのパットでバーディを奪った。「7連続バーディは、ある種の偶然」とスネデカー。「それを期待していたわけではなかった。ここ最近はベストのプレーができていたわけではなかったからね。こうした波が来るのはいつでも嬉しいよ」。
「良い気分で、残りの3日間に望めそうだ。風が変われば、全く違うゴルフコースになることはわかっている。良いスタートが切れて、また明日コースに立つことに興奮しているよ」。