タイガーは無事出場 風の街シカゴは勝利への道
タイガー・ウッズにとって前週のオフウィークは、不安定な状態にある背中を考えると、これ以上ない絶好のタイミングといえた。
「良かった。身体のケアと強化をするのにちょうど良い週になった。結果的に全て上手くいったし、週末に向けて練習もした」。タイガーは水曜、「BMW選手権」のプロアマ大会をノーボギーの「68」でラウンドするとこう語った。
「ドイツバンク選手権」では、ヘンリック・ステンソンが優勝し、フェデックスカップポイントランキングでタイガーを追い抜いて首位に踊り出た。ステンソンに続き2位となったタイガーは、今大会がフェデックスカッププレーオフシリーズの第3戦目となる。コンウェイファームズGCは、プレーオフに残っている全70名の選手には初めてのコースとなるが、シカゴという地はタイガーには馴染み深い場所である。
シカゴ近郊にあるメディナCCでは、1999年と2006年に2度「全米プロゴルフ選手権」が開催されたが、タイガーはその2度とも優勝を飾っている。同様に、シカゴ近郊のコグ・ヒルGCで開催された5つの大会でも優勝している。うち2勝は、「BMW選手権」で、3勝はこの大会の前身である「ウエスタンオープン」だ。“風の街”でのタイガーの最高のひと時は、たった1つに留まらないのだ。
「恐らくメディナだから2度優勝したんだろう」とタイガーは語った。
コンウェイファームズGCはウォーキングクラブのメンバーを想定して設計されているので、ティからグリーンまでの距離は、一般的にゴルフカートで回るコグ・ヒルGCより遥かに短い。タイガーは、コースについて「非の打ちどころのない形状」と絶賛し、ギャラリーの声援にも期待を寄せる。
「もちろん、コグ・ヒルやメディナと比べると大違いだけれど、(コンウェイファームズGC)は良いレイアウトなんだ」とタイガー。「コース上のギャラリーが囲んでいるところに行くのが興味深い。ちょっと狭くなっているところがあるんだ。特にフロント9、ボトルネック状になっている5番と6番ホールなんかは面白いよ」。
「でもこれまでシカゴの大会に出場してきて毎回思うのは、シカゴは本当にスポーツ好きな街だということだね。人々は大会まで足を運んできて、応援してくれる。だからギャラリーも楽しいんだろうね」とタイガーは語った。