初日は「68」…腰痛ウッズが「問題ない」
腰痛を患いながらのラウンドが続くタイガー・ウッズ。先週の最終日には、カップインしたボールを拾い上げるのですら、ひと苦労といった様子だった。
あれから5日。この日はより深刻な問題が、タイガーに降りかかった。ボールがカップに寄らないのだ。
ドイツバンク選手権、初日の金曜日。ウッズ自身が「それなり」と評した第1ラウンドは、3アンダー「68」で終えた。4バーディ、1ボギーでまとめたものの、好スコアが出やすいゴルフコースを攻めきれなかった。
「いくつかチャンスを逃したからね」と、ウッズ。「ゴルフコースは完璧に整備されていて、確かにスコアを伸ばしやすい状態だった」。
目の前で見せつけられた。ウッズ、アダム・スコットと同組で回ったフィル・ミケルソンが、最初の9ホールで7バーディを奪うなど、「63」で初日を終えたのだ。
一方のウッズは、5割を超えるフェアウェイキープ率で、13回のパーオンに成功したが、なかなかピンには絡まず、10フィート以内につけたのはアプローチショットのわずか2本だけだった。
その2ホール(11番と16番)では、彼は共にバーディを決めた。「なかなか思い通りのショットは出なかったけど、その割にスコアは良かったね」とウッズ。「あまり先のことは考えないように努めているよ」。
仮にウッズが先のことを考えたとしても、特別に何かを決める必要はないのだ。
この日の3ホール目だった12番(パー4)で、彼はアプローチを12フィートにつけたが、パットを外してしまった。その6ホール後、18番(パー5)でも、彼は8フィートのバーディパットを決められなかった。ロングホールを得意とするタイガーが、この日はTPCボストンの3つのロングホールでは、わずか1バーディに終わった。彼のトータルパット数は「28」だった。
気になる腰痛の具合について、タイガーは「問題ないよ」と宣言した。わずか数日前のザ・バークレイズ最終日では、しびれがひざまで伝わったほど悪化していたが、今は全く影響がないという。
「(今週は金曜開幕で)1日多く休養できたからね」と、ウッズ。「かなり大きな違いだよ」。