クーチャー、通算10アンダーでリードを奪う
「ザ・バークレイズ」の第2ラウンドを終えた金曜日。スコアボードの一番上に9アンダーで自分の名前を確認したウェブ・シンプソンは、「暫定トップだね」と言った。
「多くの選手が良いゴルフをしているからね。バーディホールも多いし、第2ラウンドが終了した頃には、僕はトップにはいないだろうね」と、シンプソンは続けた。「66」と安定したラウンドを見せたシンプソンがこう話していた頃、コース上ではまだ半分もの選手がプレーを続けていた。
シンプソンの発言が現実のものとなるかどうかは、土曜日の朝に第2ラウンドが終了するまで待たなければならない。しかし、午後7時45分(アメリカ東部時刻 )、この日のラウンドが日没サスペンデッドとなった時には、暫定トップだった彼のスコアはマット・クーチャーによって本当に抜かれてしまった。
フェデックスカップポイントランキングで2位につけているクーチャーは、金曜の午後遅くに本領を発揮しはじめた。彼は8番から3連続バーディを決めるなど、6番からの8ホールで5バーディを記録した。
サスペンデッドとなった時、クーチャーは13番ホールまで終了していた。第2ラウンドの残りは土曜日の午前7時30分から再開される。そして、予選通過選手が確定したあと、選手たちは3日目のラウンドを2つのティからスリーサム でプレーする。
ゲーリー・ウッドランドは18番ティまで大急ぎで走っていき、2日目を「64」で無事に終え、シンプソンと並んで通算9アンダーとした。全米オープンチャンピオンのジャスティン・ローズ(イングランド)は、14番ホールまで終えて4アンダー、通算7アンダーで4位タイに並んでいる。
ヘンリック・ステンソン、ジム・フューリック、そしてモーガン・ホフマンら7選手が6アンダーで続いている。彼らはそれぞれ14番、14番、10番まで消化している。
フェデックスカップのトップに立っているタイガー・ウッズは、混戦の5アンダーグループにいる。2日目の彼の残りラウンドは、13番ホールの13フィートのバーディパットから再開となる。彼はクーチャー、そしてフェデックスカップ3位で大会を迎えたブラント・スネデガーと同組でラウンドしている。そのスネデカーは、ここまで2オーバー。予選落ちのピンチに立たされている。
現在のところ、予選通過のカットラインはイーブンパーの見込みで、78選手が予選を通過しそうだ。フェデックスカップの現在の順位が101位かそれより下位の選手で、週末の決勝ラウンドに生き残れない者は、次週のセカンドプレーオフイベントとなる「ドイツバンク選手権」に進むチャンスを逸してしまう。
この日、途中棄権となった3選手は、早々とプレーオフから姿を消すこととなった。125位のベン・クレーン(背中の怪我が悪化する前に、第2ラウンドの4ホールで棄権)、107位のルーカス・グローバー(手首の故障で3ホールをプレーした後に棄権)、そして辛うじて12ホールまでプレーしたものの、腰屈筋を痛めている109位のジャスティン・ヒックスの3名だ。
デビッド・リングマースも、第2ラウンドを1ホールだけ残して棄権することとなった。しかしフェデックスカップで45位にランクインしている彼は、翌週の「ドイツバンク選手権」へ出場することが可能だ。