パー5の攻略を見据えるタイガー・ウッズ
By Helen Ross, PGATOUR.COM
早朝の練習を好む男にとっても、午前4時のモーニングコールは早過ぎたようだ。
ザ・バークレイズ初日、リバティナショナルで「67」をマークし首位のケビン・スタドラーから3打差につけたタイガー・ウッズにとって、この日はより長い1日となった。
午前8時16分にはじまったウッズのラウンドは、オープニングホールでの278ヤードのティショットから最終ホールでの7フィートのパットまで、実に11時間近くを要した。悪天候により、午後7時43分に日没サスペンデッドとなることが決定するまで、5時間51分に及ぶ2度の中断があった。
「今日は本当に長い日だったけど、明日は早い1日になるよ。そして土曜日はマラソンみたいになるだろうね」とウッズは話した。
最初の中断後、コースに戻ったウッズは、14番から3連続バーディを決めた。それぞれ2、6、5フィートのパットだった。直後に再び3時間半ほど中断したが、再開後にウッズはもうひとつバーディを決め4アンダーでラウンドした。
今日のラウンドに満足しているかと聞かれたウッズは、イエスと答えた。「パー5のホールではうまくプレーできなかったが、それでもイーブンパーでプレーし、他のホールではそれ以上だった。狙い通りのプレーができた。パー5のホールでもう少しうまくやれていればもっと上位にいけたね」。
ウッズは、2度目の中断後に背中が少し張っていたと明かした。しかしこのときはウォームアップを30分ではなく1時間行うことができたため、普段通りのルーティーンで切り抜ける事が出来た。ウッズにとって最も難しいのは、試合中に並行して身体のケアを行うことだった。
「クチ(マット・クッチャー)と僕は一緒のトレーラーにいて、いつ外に出るかを考えていたんだ」とウッズ。「正しいタイミングをつかむのは難しい。コンディションを整えてからコースに出なければならないからね」
「とにかく、せっかく身体のケアをしてもタイミングを間違えて無駄になってしまうのは嫌だからね。スタッフとコミュニケーションが取りながら状況を把握し、正しいタイミングを捉えるのが重要なんだ」。
2009年には2位タイをマークしたリバティナショナルについてウッズは、雨が降った後のコースが水曜日のプロアマでのコース状態と違っていたと述べた。
「コースは少し柔らかかったし、少々ぬかるんだところからショットを放っていたよ」とウッズ。「それでもグリーンを攻めることができたし、ボールが跳ね返る心配もしなくて良かった。ショートアイアンを使ういくつかのコースでは、ボールがスピンして戻り過ぎてしまうことに注意する必要があったけど、今日全体のスコアを見れば、皆アグレッシブにプレーし大量のバーディを決めていた」。
明日、何ホールプレーすることになるかはわからないが、ウッズはこの日と同様のプレーを見据えている。午後組は2時15分以降のスタートとなり、最終組は3時54分のスタートが予想されている。
「まだまだ先は長いよ」とウッズ。「さっきも話した通リ、自分にとっては3日目が長い日になるだろうし、一方で明日がそういう日になる選手もいるだろう。先に来るにせよ後に来るにせよ、皆がどこかで長い1日を経なければならないのさ」。