猛追をみせたミケルソン
レフティは、この時を待ちわびていた。
PGAツアー優勝歴41度を誇るフィル・ミケルソン。この「フェデックス セントジュード クラシック」で最も実績のある選手が、大会3日目を「65」の5アンダーとした。ミケルソンは、これで通算7アンダー。リーダーボードの上位に立つ若手有望選手らから数打差の位置にまで迫った。
ミケルソンは初日「71」、2日目「67」と日に日にスコアを上げている。通算2アンダーで迎えた3日目は、首位のハリス・イングリッシュと8打差あった。
「ラウンドごとに良くなっているし、それで勢いづいているよ」とミケルソン。3日目は1イーグル、6バーディを奪ったが、「ボギーも数回叩いたし、バーディチャンスをものにできなかった場面もある。何度かショットもなおざりになってしまった」と明かす。
スタートホールからボギーを叩くなど、始まりは理想的ではなかった。全長554ヤードある3番ホール(パー5)でイーグルを奪い、スタートのボギーを帳消しにしたが、それよりも彼は2番ホールのバーディが重要だったと振り返る。
「2番ホールのパットが大きかったね。すごく速かったんだが、カップの真ん中から入ってくれたよ」と、ミケルソンは語る。
12番ホールでは、大きなショットを決めた。この日最長の14フィートものパットを沈めて、パーセーブをしたのだ。3日目は風もなく、ピンポジションも有利だったため、8アンダーで回る選手が出るだろう、とミケルソンは見越していた。そして結果、「その通りになったね」と付け加えた。
だが最終日はそうした期待は裏切られそうだ。風が強くなる見通しなのだ。そのため、ミケルソンは「ピンも狭いところに切られるだろう」と予測する。スコアメイクが難しい日こそ、レフティのミケルソンには有利に働くかもしれないが。
フェデックスカップポイント7位のミケルソンは、今季「フェニックスオープン」で優勝している。そして次週はもちろん「全米オープン」に挑む。
「(3日の5アンダーは)かなり良いスコアだったが、順位を上げるには素晴らしいスコアとは言えないね。自分の理想のゴルフの兆候が見えてきたから、最終日はなんとかそれをうまくまとめてトーナメントリーダーたちに追いつきたいね」とミケルソンは語った。