グローバーをより良いゴルフへと導く幸福
【今週の見どころ】
<変更点>
昨年よりもグリーンが柔らかくなった。上がり2ホールのアンジュレーション(起伏)の評判が悪かったので、いくつかのスロープが撤去された。ルーク・ドナルドは昨年のプレーオフ18番ホールで、素晴らしいアプローチを見せた。ボールをカップそばのテーブルほどの狭いエリアにとめた技術は素晴らしかった。そのエリアは現在はさほど難しくなくなっているため、パットが易しくなっている。
<フィッシング>
今の時期はバスフィッシングに最適なシーズンだ。イニスブルック・リゾートにはいくつもの池があり、大きな魚が群れをなしている。私は数年前、J.P.ヘイズと一緒にキャディが大きなバスを釣ったのを目撃した。JPの拳が丸ごと入るほどの大きなバスだった。10ポンドはあっただろう。
<スネークピット>
16番から18番までの3ホールは、PGAツアーの中でも最も難しいフィニッシュホールと言っても過言ではない。460ヤードの16番ホールは右ドッグレッグのコース。右側には池、左側にはヤシの木が行く手を阻む。3番ウッドでフェアウェイをキープしても、難しいバンカーグリーンのある長いアプローチが残ってしまう。ドライバーで勝負する選手は、左に曲げると2打目は木の中から、右に曲げると1ペナルティとなる可能性が高い。さらにこの16番ホールの危険性を加えるならば、ティグラウンドの隣に、牙がむき出しの巨大なアメリカマムシの銅像がある。このホールの難しさはもちろん、この銅像だけでも十分に恐怖を感じさせる名物ホールだ。
<長いショート>
イニスブルック・コッパーヘッドは、全長7,340ヤードのコース。距離は比較的短いものの、忘れてならないことは、このコースは4つのパー5と、5つのパー3からなるパー「71」のコースということだ。これが意味することは、距離のあるパー3が多いということだ。8番は235ヤード。13番はグリーン手前の池越え200ヤード。12番と17番は共に215ヤード。ショートホール中、唯一200ヤード未満なのは4番の195ヤードだ。
<今週の勝者は?>
セルヒオ・ガルシア(スペイン)が優勝に向けて調子を上げてきた。彼は今季わずか3戦しか出場していないものの、13位タイ、17位タイ、3位タイと調子は上向きだ。しかも今季の3試合はどれもパッティングが不調の中でこの結果を残している。彼のパッティングストロークは現在82位と調子が悪い。今週、彼のパッティングの調子が改善されれば、ガルシアは優勝争いに絡んでくるだろう。