ミケルソンの罰打 スピース、デイらPGAツアー選手の見解は?
◇米国男子◇トラベラーズ選手権 事前◇TPCリバーハイランズ (コネチカット州)◇6841yd(パー70)
前週「全米オープン」3日目に故意に罰打を受けたフィル・ミケルソン。自らのパットが外れるとグリーン外へ落ちるのを回避するため、ボールを追い越し打ち返した。メディアからの厳しい批判も受けたが、一部からはコースセッティングが難しすぎたと全米ゴルフ協会(USGA)を非難する声も聞こえ、同じコースをプレーしたPGAツアー選手の見解も異なっている。
予選2日間をミケルソンと同組で回り、ラウンド中にはコースセッティングの難しさを話したというジョーダン・スピースは19日の「トラベラーズ選手権」開幕前の公式会見で「(ミケルソンの行動は)面白いと思った」と振り返った。全米オープン3日目は平均ストローク75(パー70)を超え、また3日目の昼以降は強い風も吹き、午前と午後のスコアに大差がついた。
同日ミケルソンは昼ごろにティオフしており、「土曜(3日目)のスコアを見て驚いた。そもそもあのピン位置などは誰にとってもストレスになるものだ。フィルはルールを知っていたはずだし、彼の考えでやっていたのであれば、そこに害はあるのかな?」と擁護した。
最終日にミケルソンと同組になったリッキー・ファウラーも「3日目の風はすごく僕らを惑わしたからね」と理解を示した。その上で自らは動いているボールを打ちたくなったことがあるか、と問われると「友達と遊びでやっているときは、みんなあったりするかもしれない。ただ僕は考えたことはない」と話した。
一方、ジェイソン・デイ(オーストラリア)は19日に米ゴルフチャンネルの取材に対し、「賛否両論あることはわかる。ただ、フィルのした行動は明らかに残念なものだった」と述べた。そして、ミケルソンを棄権ではなく罰打としたUSGAに対し「フィルのためにも別の判断をするべきだった。優勝者の存在を曇らせてしまったようで本当に残念に思う」と意見を口にした。(コネチカット州クロムウェル/林洋平)