池田は次週ヒューストン 宮里と小平はマスターズへ準備
◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 3日目(23日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)
4人1グループによる総当たりの予選リーグを終え、日本勢は4人全員が決勝トーナメントに残れなかった。池田勇太が日本勢最多となる1.5ポイント(1勝1分1敗)、松山英樹が1ポイント(1勝2敗)、宮里優作が0.5ポイント(1分2敗)、小平智が0ポイント(3敗)だった。
3日目はザック・ジョンソンと対戦した池田は、15番までに2アップのリード。だが、16番、17番と連続で取られて引き分けに持ち込まれた。「きょうは勝てる試合だった」と悔しがったが、4週間で3試合を戦った池田は「ゴルフの内容は少しずつよくなっている」と、連戦を通じて上昇傾向。次週の「シェルヒューストンオープン」に出場し、そしてオーガスタへと乗り込む。「来週のヒューストンは自分にとってよいんじゃないかなって思う」と、さらなる連戦に期待を込めた。
キャメロン・スミス(オーストラリア)と対戦した宮里も、17番まで1アップリードしながらも、最終18番でダウンを喫して引き分けに終わった。「最後は勝負を懸けた」と、前日は刻んだティショットで1Wを選択してグリーン手前まで運んだが、アプローチを寄せ切れずにパー止まり。グリーン左手前から1.5mに寄せたスミスにバーディを奪われて、最終ホールで追い付かれた。
「やっぱり世界ランカーはショートゲームのうまい選手の集まりだと思った」と、改めて課題とするショートゲームの重要さを噛みしめた宮里。次戦は初の「マスターズ」となる。
小平智はチャールズ・ハウエルIIIに2&1で惜敗。「初日ときょうはちょっと不甲斐ない感じだったけど、きのうのフィル・ミケルソンとの試合は自信になった。打ち砕かれていたものを立て直しつつある」と一週間を通して、悩んでいたショットに光明を見出しつつあるようだ。
現在の世界ランクは44位。週明けに50位以内をキープできれば初の「マスターズ」出場が決まるが、「出たい気持ちは一番強い。マスターズに出るつもりで調整したい」と、吉報を待ちながら週末を過ごす。(テキサス州オースティン/今岡涼太)