片岡大育 デイ、ミケルソンと“プライスレス”な同組ラウンド
◇世界ゴルフ選手権◇WGC HSBCチャンピオンズ 3日目(28日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7266yd(パー72)◇
3日目のペアリングを知ったとき、片岡大育は思わず目を疑ったという。インスタートの第1組で同組となったのは、メジャー1勝のジェイソン・デイ(オーストラリア)と世界ゴルフ殿堂に名を連ねるフィル・ミケルソンの2人。初めてのWGCで、初めて回るビッグネーム。「ダブルパンチだと思いました」と苦笑した。
「すごくやりにくかったです。左を見たらデイがいて、右をみたらフィルがいる。不思議な感じでした」と振り返ったが、プレーは冷静そのものだった。
フェアウェイを外したのは1ホールだけ。後半の3連続を含む4バーディ(1ボギー)の「69」は3日間の自己ベストで、「すごく嬉しい」とうなずいた。デイは「72」、ミケルソンは「74」と2人をスコアで凌駕したが、「それは全然(関係ない)。トータルで見ないといけないので」と、照れ笑った。
ラウンド中、デイが飲むドリンクを見て「それ、プロテインですか?」と尋ねて、トレーニングに関する話も聞いた。「試合のないときは週5日、試合中は週3日やっていると言っていた。僕は試合のときは週1回、ないときは週2~3回・・・」。間近でみる2人の体の大きさ、筋肉の分厚さに、筋力アップの必要性を再び実感したという。
最も差を付けられたホールでは、ティショットで80ydも置いていかれた。「やっぱり飛距離の差が大きい。今後、自分もそういうことを目指して生活が変わってくると思うので、良いものを見せてもらった」と片岡はいう。「こういう機会はなかなかないし、経験としてすごく大きい。本当に良い組みあわせに入れてもらった」と、滑り込み出場したWGCで貴重な体験を胸に刻んだ。(中国・上海/今岡涼太)