2017年 ファーマーズインシュランスオープン

「5打くらい損をした」石川遼は無念の33パットで出遅れ

2017/01/27 10:34
パットに苦しんだ石川遼。ポアナ芝への対応よりも自身のストロークミスを強調した

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン初日(26日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース7698yd、ノースコース7258yd(ともにパー72)

ショートパットがカップをかすめるシーンが立て続けに飛び出した。全選手が2コースを回る予選ラウンドの初日、石川遼はサウスコースで3バーディ、5ボギーの「74」で回り、2オーバーの117位タイ。「パッティングが悪すぎて話にならない」と切り捨てた。

ラウンドを通して石川に“迷い”を植え付けたのは、序盤2番でのプレーだった。グリーン右手前の狭いエリアをとらえて作った1.5mのバーディチャンス。しっかりとインパクトしたパットはカップの右を抜けた。返しの下りのパットも外れて3パットボギー。「最初にフックで読んだの(バーディパット)がスライスして、スライスで読んだの(パーパット)がフックした。(頭が)ゴチャゴチャになってしまった」。4番で6mを沈めてすぐにバーディを取り返したが、5番で外したパーパットも、6番(パー5)で外したバーディパットも1mあまりの距離だった。

折り返しの9番(パー5)で残り197ydの2打目を5Iでピンそば5mにつけるなど、後半にかけてショットでは見どころを作りながら、グリーン上で頭を抱えるばかり。最終18番(パー5)も残り1m強のパーパットを外し、締めくくりは手痛い2連続ボギーとなった。

ポアナ芝のグリーンはショートパットも気を使う…

サウスコースはボールが不規則に転がりやすいポアナ芝のグリーン。石川は「短いパットを残し続けて、リズムを取るのも難しかった。一回入らないと気になってしまう」と分析しつつも、「気持ちの問題じゃない。技術的に確信があれば、入らなくても自信は持てる。技術的に足りないものを見つけるのが一番」と、決めきれない実力の乏しさを責めた。18ホールで33パット。「思ったところに転がっていない。右に押し出しているのも、左に出しているのもあった。パッティングで5打くらい損をしちゃった感じがする」

「最後に外して、なんとなく分かったところもある。それが合っていれば良いんですけど…」と原因究明を急ぐ。2日目に求められるのは、ノースコースでの巻き返し。決勝ラウンドが行われるサウスコースになんとか戻りたい。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)

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