米国男子ツアー

松山英樹愛用の新ボールはホールインワンから始まった

2016/12/12 16:17
ダンロップスポーツの新ボール「Z-STAR」シリーズをPRした松山英樹

ダンロップスポーツは12日(月)、来年2月10日に発売されるボールの新製品「NEW スリクソン Z-STAR」と「NEW スリクソン Z-STAR XV(エックスブイ)」について、東京都内で記者会見を開いた。契約プロの松山英樹が出席し、このボールをテストした際のエピソードを披露して商品をアピールした。

「目指したのは、世界で一番飛ぶツアーボール」とのコンセプトで開発された。松山は今年1月、米国でのプライベートラウンドで初めて「Z-STAR XV」のプロトタイプをテストし、ホールインワンを記録した。「ハーフくらいをプレーした後『これで行こうかな』と思っていたら、パー3の11番ホールで、キャリーで(バウンドせずに)入った」。

初の実戦となった直後の2月「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で米ツアー通算2勝目をマーク。秋以降の快進撃にもつなげた。新製品を発表した11月14日時点で、Z-STARシリーズは既に世界中で「通算18勝」というのがうたい文句の一つだったが、松山が2週前に「ヒーローワールドチャレンジ」を制したため、さらなる差し替えも余儀なくされそうだ。

松山自身が求めたのが、機能はもとよりボールをヒットした瞬間の“音”。ダンロップ担当者と「高く、澄んだ音」を追求し、試作品は数十種あまりに上った。「パッティング、ショートゲームのときの音にこだわった。そこをクリアするのに、すごく時間がかかりました。相当な数をテストした中で、いまのボールにたどり着いた。自信を持ってプレーできている」(松山)という。

大きな武器であるアイアンショットのスピン量も、本人が納得いく出来に。「(マスターズ会場の)オーガスタナショナルGC の16番(パー3)なんかは、スピンの利いた球でピンポイントに狙いたい。このボールなら打てると思えた。来年はこのボールで優勝を目指したい」と力強く性能をアピールした。(編集部・桂川洋一)