フォアボールで「60」 伏兵デンマークの作戦
◇国・地域別対抗戦◇ISPSハンダ ゴルフワールドカップ 2日目(25日)◇キングストン・ヒースGC(オーストラリア)◇7111yd(パー72)
ソレン・ケルドセン&トービヨン・オルセンのデンマーク代表が抜けだした。各選手がそれぞれのボールを打ち、ホールごとに優れたスコアを採用するフォアボール形式で「60」をマーク。2イーグル、8バーディと圧巻の内容で通算12アンダーとし、2位の中国に3打差をつけてトップに立った。
イーブンパーの7位から出たデンマークは、3番でケルドセンが2打目を放り込んでイーグル。8番(パー5)でチップインイーグルを決めたオルセンは「59の期待もあった60のスコアは本当に最高だ。最後の3、4ホールは50台が出るかもと考えていたよ。ちゃんと“パーいくつ”だったか(72)、頭に入っていなかったんだけど、(1日で)13アンダー出せばいいはずだって。最後まで積極的に行ったんだ」と話した。
チームを引っ張る同国最上位の世界ランキング45位・ケルドセンは、欧州ツアーで活躍する41歳のベテラン。「風が強くて、常にボールコントロールが求められる、いつもアングルを考えなければいけない、こういったコースが大好きだ」。自らは堅実にフェアウェイをキープし続け、26歳のパートナーのアグレッシブなプレーを後押しする作戦が的中した。それぞれのベストスコアは「61」。力を合わせた結果、それをも凌駕した。
大会前に地元オーストラリア、日本、米国が「3強」と目されていたが、米ツアー公式サイトのパワーランキング(優勝予想番付)では5位にランクインしていたデンマーク。優勝となれば史上初。欧州勢としては2009年にイタリア(エドアルド・モリナリ&フランチェスコ・モリナリ)が制して以来3大会ぶりとなる。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)